琉球国王の肖像画、米で発見され返還 沖縄戦で不明、FBIに要請

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1945年の沖縄戦で所在不明となった琉球国王の肖像画「御後絵(おごえ)」=写真は第13代尚敬王、沖縄県提供=が米国で見つかり、県に引き渡された。実物の現存が確認されたのは初めてで、琉球王国研究の重要な手がかりに。
1945年の沖縄戦で所在不明となった琉球国王の肖像画「御後絵(おごえ)」=写真は第13代尚敬王、沖縄県提供=が米国で見つかり、県に引き渡された。実物の現存が確認されたのは初めてで、琉球王国研究の重要な手がかりに。

 沖縄県は15日、太平洋戦争末期の沖縄戦で所在不明になっていた琉球国王の肖像画「御後絵(おごえ)」が米国で発見されたと発表した。18世紀に在位した第13代尚敬王と19世紀の第18代尚育王が描かれている。実物が現存していることが分かったのは戦後初めて。御後絵は、戦前に撮影された白黒写真が残っているが、実際の色彩は分かっていなかった。琉球王国(15~19世紀)や沖縄の美術史、文化史について研究を進める上で、重要な手がかりになるとみられる。

 玉城デニー知事は15日の定例記者会見で「琉球王国時代を肌で感じられる沖縄の宝が戻ってきたことは県民にとっても大きな喜びだ」と語った。

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