県立高校共学化 20年ぶりに再燃した議論の行方 目立つ反対意見
毎日新聞
2024/3/15 17:00(最終更新 3/15 18:13)
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公立高校の共学化を巡る議論は全国各地で繰り返されてきた。別学の多くが戦前からある伝統校、名門校だった福島県では2003年度までに、宮城県では10年度までに、賛否が噴出する中で県立高校はすべて共学化された。今、20年ぶりに議論が再燃しているのが埼玉県だ。12校もの別学があるが、共学化に向かうのだろうか。
同時公開の関連記事あります。
「浦和高も共学に? 公立高校「共学化」勧告の埼玉で議論百出」
「男子は質実剛健、女子は良妻賢母 「共学化」を巡る歴史とは」
埼玉では昨年8月、県の第三者機関が「共学化の早期実現を求める」勧告を出した後、共学化を求める市民団体が県教委に要望書を提出している。勧告内容に沿う内容で「多様化も含めてジェンダーを巡る課題を取り入れ、共学化を丁寧に進める」などと求めているが、現状では別学維持を求める声が目立つ。
県教委による別学各校での意見聴取会では、共学化を望む意見が一切出ない学校もあった。男子高校の名門の一つ、春日部高校のPTAが実施した保護者アンケート(回答数622件)では共学化に「反対」が60・8%、「どちらかと言えば反対」が22・1%で、その理由(複数回答)は多い順に「なくす必要がない。別学の歴史や伝統を守るべきだ」が419件、「選択肢を残すべきだ」が363件、「男女別の独自の雰囲気が失われるから」が358件だった。
女子校の名門、浦和第一女子高校の意見聴取会でも、PTA会長が保護者アンケート(回答数593件)の結果を、9割以上が勧…
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