音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」の元ボーカルのコムアイ(31)が15日、東京・テアトル新宿で行われた井浦新(49)の主演映画「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」(井上淳一監督)初日舞台あいさつに登壇した。23年7月22日(現地時間同21日)に、ペルーのアマゾン熱帯雨林にあるワンピス族の村で、パートナーで映画監督の太田光海氏との第1子の長男を出産したと、同8月2日にインスタグラムで報告して以来、初の公の場となった。

「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」は、2012年(平24)に東京・新宿の路上で交通事故に遭い76歳で亡くなった若松孝二監督を、08年の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」から12年の遺作「千年の愉楽」までの、晩年の5作品に出演した井浦が、18年に主演した「止められるか、俺たちを」の続編。ビデオが普及し始めた時代に逆行するように、若松監督は名古屋にミニシアター「シネマスコーレ」を立ち上げ、結婚を機に東京の文芸坐を辞め、地元でビデオカメラのセールスマンをやっていた木全純治を支配人に抜てき。そんな同劇場に集った若者たちの1人だった井上淳一監督(58)が、自身の若き姿も織り込み、脚本も手がけた。実在する木全支配人を東出昌大(36)その妻雅子をコムアイが演じた。

コムアイは「雅子役を演じさせていただきました、コムアイです。お話をいただいた時も撮影した時も妊娠を発表していなかったんですけど…妊娠していた状態で井上さんに内緒で撮影した」と撮影を振り返った。そして、雅子役が初の母親役だったと明かし「初めて母親役をいただいて、井上さん、恐ろしいなと」と井上監督の慧眼に改めて驚きを口にした。