原発差し止めの司法判断、過去9件 全て覆り確定なし 福島事故後

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関西電力美浜原発3号機の運転差し止めを求めた仮処分の即時抗告審で、運転差し止めを認めない決定が出され、「不当判決」と書かれた紙が掲げられた=大阪市北区で2024年3月15日午後1時39分、梅田麻衣子撮影
関西電力美浜原発3号機の運転差し止めを求めた仮処分の即時抗告審で、運転差し止めを認めない決定が出され、「不当判決」と書かれた紙が掲げられた=大阪市北区で2024年3月15日午後1時39分、梅田麻衣子撮影

 運転開始から40年を超えて稼働している関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の運転差し止め仮処分の可否が争われた即時抗告審で、大阪高裁は15日、差し止めを認めない決定を出した。「40年超原発」の安全性を認めた大阪地裁決定(2022年12月)と同様、老朽化による重大事故のリスクを主張した地元住民側の訴えを退けた。

 2011年3月の東京電力福島第1原発事故以降、原発の運転差し止めを命じた司法判断は9件あるとみられる。高裁レベルでは2件だが、その後の異議審でいずれも判断が覆っており、差し止めが確定したケースはない。

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