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富士フイルム「X100VI」を試す クラシカルなボディに手ブレ補正も搭載、中身はほぼ“最新のX”に荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/9 ページ)

» 2024年03月09日 13時35分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 3年ぶりの登場である。世の中のカメラがスマートフォンかミラーレス一眼かに二分されてるような情勢の中、ハイエンドコンパクトの新作が出たのだ。

 富士フイルムの「X100VI」である。X100の6代目。

伝統的なフィルムカメラのボディにハイブリッドビューファインダーというX100シリーズの最新モデル「X100VI」。3月28日発売予定

 このクラスのカメラは、ほぼリコーの「GRシリーズ」と富士フイルムの「X100シリーズ」のみであり、高画質なスナップカメラを欲しい人にとって、これらが継続して出るのはとても大事だ。ただ、GRシリーズは受注を一時停止しているので、否が応でもX100VIへの注目は高まる。

 そういえば、GRもX100も代を重ねても一目見ればそれと分かるデザインコンセプトを貫いているのも特徴だ。X100は、1960年代から70年代前半くらいのコンパクトカメラのテイストをしっかり表現してるのがユニークな点。下の写真は2代目の「X100S」(2013年発売)と新製品のX100VI。

左が2013年のX100S、右が最新のX100VI。ちょっとずつ進化しながらも基本はずっと受け継がれている

 そしてX100VIは前モデルX100Vとボディ自体はほぼ変わらないながら、中身がほぼ最新のX(X-T5相当)に進化してるのである。

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