全身性エリテマトーデスに伴う倦怠感への対処には、薬物療法だけでなく、生活習慣の改善も重要です。本見出しでは、最新の治療法や日常生活での工夫、心理的アプローチまで多角的に紹介します。
倦怠感に対する治療アプローチと対処法
全身性エリテマトーデスに伴う倦怠感の改善には、病態そのもののコントロールが重要です。疾患活動性を抑えることが、倦怠感の軽減や再燃防止につながります。
薬物療法による倦怠感の改善
全身性エリテマトーデスの基本治療薬であるヒドロキシクロロキンは、皮疹や関節炎などの症状に有効であるだけでなく、倦怠感を含む全般的なQOL改善効果が複数の研究で報告されています。再燃抑制作用もあるため、長期投与の意義が大きい薬剤です。
一方で、ステロイド薬は炎症を速やかに抑えるため、急性増悪時の強い倦怠感には有効です。しかし長期投与は骨粗鬆症、糖代謝異常、感染リスクなどの副作用を伴うため、可能な限り減量・中止を目指す必要があります。
免疫抑制薬は臓...









