
株式会社モリサワは、フォントのサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」にて、2025–2026年新書体の第1弾の提供を開始しました。合計85ファミリーのフォントが用意されており、「写研クラシックス」の新書体やタイプバンクフォントが含まれています。【目次】「写研クラシックス」の新たな15ファミリー今回の新書体は、「Morisawa Fonts」の対象プランの契約ユーザーであれば追加料金を必要とせずに利用できます。「Select8」プランでは全ての写研フォントおよび一部のタイプバンクフォントは提供対象外です。また、Webフォントサービスの「TypeSquare」では、2025–2026年新書体は提供されません(Webフォントは「Morisawa Fonts」の専用プランで利用が可能)。「写研クラシックス」は、株式会社写研から提供を受けたアウトラインデータをもとに、モリサワが不足している文字の追加や文字セットなどの仕様を整理したフォントです。2025–2026年新書体の第1弾では、15ファミリーが提供されています。極太の縦画と細い横画の強いコントラストで力強い印象の「大蘭明朝」、白いシャドウ付きの直線的なゴシック体の「イダシェ」、横画が縦画よりも太いファンテール体をもとにした「ファン蘭」など表情豊かなラインナップです。写植書体としてはリリースされていない完全新規公開の書体として、手書き風のデザイン書体「アキフリー」も登場しています。

2025–2026年新書体・第1弾の一部タイプバンクフォントも「Morisawa Fonts」に追加今回の「Morisawa Fonts」のアップグレードでは、これまで「TypeBank PASSPORT」として提供されてきた株式会社タイプバンクのフォントが含まれていることも特徴です。タイプバンクは2017年にモリサワに吸収合併されました。2012年に提供が開始された「TypeBank PASSPORT」は、2027年12月末日をもってサービス終了することが予告されており、既に新規契約の受付は終了しています。

「TypeBank PASSPORT」は2027年12月でサービス終了この「TypeBank PASSPORT」の後継製品として、一部(7書体)を除くフォントを利用できるようになるのが「Morisawa Fonts」です。タイプバンクのフラッグシップとも言える代表的な書体の「TB明朝」、「TBデジタル丸ゴシック」の漢字にレトロなシネマ仮名を組み合わせた「TBシネマ丸ゴシック」、軽やかなペン字風の「日立つれづれぐさ」など70ファミリーが追加されています。

2025–2026年新書体・第1弾の一部新書体の詳細を公式情報で確認するには?新書体の全ラインナップは、モリサワによる2025–2026年新書体特設ページで「新書体第1弾見本PDF」として公開されています。このページでは、各書体を活用して文字を効果的に見せるTipsも「デザインレシピ」として公開中です。

さらに、「モリサワ公式note」でも、一部をピックアップして新書体の第1弾が紹介されています。そちらは書体ごとに注目していくかたちで、「新書体第1弾見本PDF」を解説付きで詳しくしているようなスタイルです。データベースとして新書体の一覧を確認したいなら「新書体第1弾見本PDF」、代表的な書体についてより詳しく知りたいなら「モリサワ公式note」、新書体を実際に使うためのヒントを作例で学びたいなら「デザインレシピ」と、必要に応じて使い分けながら確認できます。* * * * * * * * * *今回のリリースは、モリサワの2025–2026年新書体の第1弾で、第2弾の提供開始は2026年初頭が予定されています。「モリサワ公式note」には、第2弾のリリースについて「特設サイトのビジュアルの中にヒントが隠れている」とも記載されていますので、その点に注目して探してみるのも良いでしょう。株式会社モリサワ
URL:http://www.morisawa.co.jp/
2025/10/21