●この記事のポイント
・映画『国宝』の舞踊指導を務めた歌舞伎俳優・中村壱太郎氏が、伝統と革新を両立させながら「庶民の娯楽」としての歌舞伎を再生させようとしている。
・スペインでのフラメンコとの共演やニューヨーク公演など、海外との交流を通じて新しい表現を模索し、令和の歌舞伎の可能性を広げている。
・「生で体験してほしい」と語る壱太郎氏は、観客層の拡大と次世代への種まきを使命に、歌舞伎を世界へ発信し続けている。
父は歌舞伎俳優の四代目中村鴈治郎、母は日本舞踊吾妻流宗家の吾妻徳穂、父方の祖父は人間国宝の四代目坂田藤十郎、祖母は元宝塚女...