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ExcelのEXACT関数って何?文字の入力ミスが無くなる関数の便利な使い方

アットダイム 1 月 前
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データ入力時に、誤字や余分なスペースが原因でミスが発生することはないだろうか。EXACT関数を使用すれば、2つの文字列が完全に一致しているかを簡単に判定できる。

本記事では、EXACT関数の基本的な使い方から、実務での活用事例まで詳しく解説する。データの整合性をチェックし、作業効率を向上させよう。

EXACT関数とは

EXACT関数は、Excelで2つの文字列が完全に一致しているかどうかを判定する関数。大文字・小文字の違いも区別するため、「Apple」と「apple」は異なるものとして扱われる。

例えば、データ入力のミスを防ぐために、正しい値と入力された値を比較する際に役立つ。

■EXACT関数の構文と引数

EXACT関数の構文は以下のとおり。

=EXACT(文字列1, 文字列2)

文字列1:比較対象となる1つ目の文字列

文字列2:比較対象となる2つ目の文字列

この関数は、2つの文字列が完全に一致していれば TRUE、一致していなければ FALSE を返す。

exact関数使用例

■基本的な使い方

EXACT関数の基本的な使い方を例を挙げて紹介する。

例:A列とB列の文字列が一致しているか判定したい場合

A列

B列

C列(EXACT関数を入力する)

Apple

Apple

=EXACT(A2,B2)

Apple

Orange

=EXACT(A3,B3)

結果として、C列のC2には「TRUE」、C3には「FALSE」が表示される。

exact関数使用例

EXACT関数でできること

EXACT関数は、単に2つの文字列が同じかどうかをチェックするだけでなく、大文字・小文字の違いやスペースの有無など、細かい違いまで判別できるのが特徴。以下のようなケースで活用できる。

■大文字と小文字の違いを判別する

EXACT関数は、大文字と小文字を区別して判定できる。

A列

B列

C列(EXACT関数を入力する)

Apple

Apple

=EXACT(A2,B2)

Apple

apple

=EXACT(A3,B3)

結果として、C列のC2には「TRUE」、C3には「FALSE」が表示される。

大文字と小文字の違いを判別

■全角と半角の違いを判別する

EXACT関数は、全角と半角を区別して判定できる。

A列

B列

C列(EXACT関数を入力する)

123

123

=EXACT(A2,B2)

ABC

ABC

=EXACT(A3,B3)

結果として、C列のC2、C3共に「FALSE」が表示される。

■文字列のスペースの有無を判別する

EXACT関数は、文字列の中のスペースの有無や位置の違いも判別できる。

A列

B列

C列(EXACT関数を入力する)

Apple

Apple

=EXACT(A2,B2)

Apple

Appl e

=EXACT(A3,B3)

Apple

A p p l e

=EXACT(A4,B4)

結果として、C列のC2には「TRUE」、C3、C4には「FALSE」が表示される。

スペースが含まれるかどうか、またその位置が違う場合でも判別できるため、データ入力ミスのチェックや、余分なスペースの有無を確認するのに便利。

EXACT関数の具体的な活用方法

EXACT関数は、単なる文字列の比較だけでなく、実務でもさまざまな場面で活用できる。特にデータチェックの場面では、ミスを素早く見つけ、業務の効率化に役立つ。活用方法をいくつか紹介する。

■入力されたパスワードが正しいかどうかを判定する

システムやフォームに入力されたパスワードが正しいかどうかもEXACT関数を使えば簡単に判定できる。

例えば、A列に正しいパスワード、B列に入力されたパスワードがある場合、C列に以下のEXACT関数を入力する。

=IF(EXACT(A2, B2), “一致しています”, “一致していません”)

A列 正しいパスワード

B列 入力されたパスワード

C列 判定結果

Pass123

Pass123

一致しています

Pass123

pass123

一致していません

Pass123

Pass 123

一致していません

このように、大文字・小文字やスペースの違いも厳密にチェックできる。

■大量のデータの整合性を確認して入力ミスを防ぐ

Excelで大量のデータを扱う場合、手入力によるミスが発生しやすい。EXACT関数を使えば、データの整合性チェックを効率的に行える。

例えば、顧客リストの「正式な氏名」と「入力された氏名」が一致しているかをチェックする場合、C列に以下のEXACT関数を入力する。

=IF(EXACT(A2, B2), “一致”, “不一致”)

A列 正式な氏名

B列 入力された氏名

C列 判定結果

田中 太郎

田中 太郎

一致

田中 太郎

田中太郎

不一致

佐藤 花子

佐藤 華子

不一致

スペースや誤字などの細かいミスも見逃さずにチェックできるため、データの品質向上に役立つ。

■試験問題の採点を効率化する

EXACT関数は、試験の採点作業にも活用できる。特に正解が決まっている短文記述式の問題では、自動採点を行うことで業務の効率化が可能になる。

例えば、A列に正解、B列に解答がある場合、C列に以下のEXACT関数を入力する。

=IF(EXACT(A2, B2), “正解”, “不正解”)

A列 正解

B列 解答

C列 採点結果

東京

東京

正解

東京

とうきょう

不正解

Excel

excel

不正解

ひらがな・カタカナの違いや、大文字・小文字の違いも考慮できるため、厳密な採点が可能になる。

まとめ

EXACT関数は、Excelで2つの文字列が完全に一致しているかを判定する関数。大文字・小文字、全角・半角、スペースの有無まで厳密にチェックできるため、データの正確性を高めるのに役立つ。

 EXACT関数の特徴

  • 大文字・小文字を区別できる(例:「Apple」と「apple」は異なると判定)
  • 全角・半角を区別できる(例:「123」と「123」は異なると判定)
  • スペースの有無を判定できる(例:「Excel」と「 Excel」は異なると判定)

 実務での活用例

  • 入力されたパスワードが正しいかチェックする
  • データ入力ミスを防止する
  • 試験の記述式の解答が正しいか自動判定する

EXACT関数を活用することで、データのチェック作業を効率化し、ミスを減らすことができる。データの正確性が求められる場面では、積極的に活用しよう。

構成/編集部

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