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水分で発電して排尿を通知、介護の負担を軽減する「スマートおむつ」に集まる期待

アットダイム 2 月 前
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 エイジテックという言葉を聞いたことはあるだろうか? ICTをはじめとする高度なテクノロジーを駆使し、高齢者の生活をより豊かにしようとするサービスや仕組みを指す概念だ。

 そんなエイジテック分野で、このところ注目を集めているのが、スマートおむつだ。

介護の現場の負担を軽減へ

 旭化成エレクトロニクスがCES 2025で初公開した技術で、おむつ内の水分を検出し、被介護者の排尿を介護者に通知する。介護現場の負担軽減に役立つと期待されるソリューションである。

 スマートおむつでは、紙おむつ内に2種類の電極を仕込んでいる。排尿により水分が発生すると電極間で発電が行なわれ、電力を使って通信に必要なICなどの回路を動かす仕組みだ。

 ただ、この方法による発電量は非常に小さく、そのままでは電気回路を稼働できない。スマートおむつは、尿のような電流を通しにくい液体からでも電力を集める技術に加え、微弱な電力を電気回路が機能するレベルにまで高める技術、省電力でデータを送れる通信技術などの連携によって実現されている。

 これは技術が将来の生活を大きく変える具体例といえるだろう。エイジテックの進化に要注目だ。

【DIMEの読み】
同社は現在、介護ソリューションを事業とする企業とのコラボレーションを中心に考えているというが、普及が進めばベビー用おむつへの展開など育児の負担軽減にもつながる可能性を秘める。

紙おむつ内に発電用の電極を配置!

スマートおむつ電池交換が不要なため、認知症を患う被介護者らが電池を誤飲するリスクが低い。

おむつが湿ると介護者にアラートが届く

スマートおむつ

放尿後、介護者にアラートが届くまでは数十秒~数分。スピーディなおむつ交換が可能なので、かぶれや不快感を避けられる。介護者にとっても、おむつ確認の回数が減らせる。

取材・文/川本鉄馬 編集/井田愛莉寿

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