大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)が13日、大阪市此花区(このはなく)の人工島「夢洲(ゆめしま)」で開幕した。10月13日までの半年間、午前9時から午後10時まで様々な国や企業のパビリオンが楽しめる。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、158の国や地域が参加する。日本での万博開催は2005年の愛知万博(愛・地球博)以来20年ぶり。12日の開会式で石破茂首相は「人類共通の課題をいかに克服するか、内外の英知を集め、その道を示していく場」と語った。
東京ドーム33個分の敷地に巨大リング
今回の万博は東京ドーム約33個分のおよそ155ヘクタールの広大な敷地で開かれる。期間中の来場者数の想定は約2820万人で、会場と大阪市中心部は船、地下鉄、バスなどで往来できる。今回の目玉は1周2キロメートルほどの「大屋根リング」で、リングの高さは約12メートル。リングの製作に当たっては、神社や仏閣などの建築に用いられてきた「貫(ぬき)」工法を用いた。貫とは、柱と柱の間に木材を通し、くさびで固定する手法で、耐震性に優れるとされる。リングには「...