ミャンマー連邦共和国(ミャンマー)中部で3月28日に発生した大地震について国土地理院(茨城県つくば市)は2日、ミャンマーを縦断する断層に沿って南北で400キロ以上にわたって最大6メートル程度横ずれしていたことが分った、と発表した。衛星の観測画像を解析した結果で、内陸の活断層地震としては珍しい規模の地殻変動とみられる。
米地質調査所(USGS)によると、ミャンマーでは先月28日午後0時50分(日本時間午後3時20分)ごろ、中部マンダレー近郊を震源とするマグニチュード(M)7.7の大きな地震が発生した。現地からの報道によると、3日現在の死者は3000人を、負傷者は4700人を超え、これらの数字はさらに増えるとみられる。
国土地理院は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星「だいち2号」の合成開口レーダーによる観測データを詳しく解析した。その結果、ミャンマーを南北に縦断する「ザガイン断層」に沿って、マンダレーの北方から首都ネピドーの南方にかけて南北400キロ以上の地殻変動を確認した。ザガイン断層を挟んで西側が北向きに、東側が南向きに横...