遺跡から出土した縄文時代の漆器の編みかごをX線CT(断層画像撮影装置)でスキャンしたところ、縄文人がかごを修理した痕跡が見つかった。金沢大学などのグループが明らかにした。日本列島の縄文時代において、かごの破損を修理したと確実に言える初めての事例という。縄文時代のものづくりの技術や器など道具への当時の人々の意識を考える知見となる。
X線CTスキャンをしたのは、岩手県一戸町の山井遺跡(紀元前10世紀頃)から1993年に出土した「籃胎(らんたい)漆器」の底から側面に向かう角部分で、幅が6.5センチほどのかけら。籃胎漆器はササ類を編み組みしたかごに漆を塗った容器で、縄文時代後期前葉(紀元前22~20世紀ごろ)に東日本各地で作られ始め、縄文時代晩期(紀元前5世紀ごろ)までの遺跡から出土している。