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「今日は抱いちゃおうかな」キモいLINEを送ってくるセクハラ上司に裁判所が下した鉄槌

アットダイム 1 週 前
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こんにちは。

弁護士の林 孝匡です。

宇宙イチわかりやすい法律解説を目指しています。

ホントウにあったセクハラ事件を解説します。

――どんなセクハラをされたんですか?

部下の女性
「胸を触ってきたり『今日は●●を抱いちゃおうかな』とLINEを送ってきたりしてたんです」

――キショ!

部下の女性
「キツかったんで社内の人に相談すると……セクハラ上司がヘソを曲げて報復パワハラをしてきたんです」

裁判所が命じた慰謝料額は!?
(札幌地裁 R3.6.23)

※ 実際の判決を基に構成
※ 判決の本質を損なわないようフランクな会話に変換
※ 争いを一部抜粋して簡略化

登場人物

▼ 会社

人材派遣業

▼ Xさん

女性(30代後半)

▼ セクハラ上司

・Xさんの直属の上司
・専務取締役

上司にやられたセクハラの数々

▼ スナックでの出来事

本社に出張した時のことです。研修終了後 居酒屋で飲み会が開催され10名程度が参加しました。二次会でスナックに流れ、そこでセクハラ発生です。

上司はXさんの隣に座りました。そしてXさんに向かって以下の発言を。

「ホテルはどこ?」
「ホテルに遊びに行っていいか」
「ホテルに行っちゃおうかな」
「今日は●●(Xさん)を抱いちゃおうかな」

と繰り返し発言しました。

Xさんは「キモ!」と思ったようですが、一応上司ですので関係が悪化することを恐れて、明確に拒否はしませんでした。

▼キモいLINEが襲来

お開きした後、なんと真夜中の3時前ですよ。キモい敵機襲来です。上司から「ホテルに遊びに行きたいのです」とLINEが送られてきました。Xさんが返信しないでいると、さらに「おーい」「いくぞ~」と送られてきました。さらに、2回電話がかかってきました。もちろん、Xさんは取りませんでした。

裁判での上司の供述によると、上司はXさんと仲が良いと思い込んでいて、こういうLINEを送っても許されると考えていました。俺に気があるかも!っていうヤツかもしれませんね。ドンマイ。

裁判所で上司は反論しました。判決文を会話に変換します。

上司
「これは冗談で送信しただけですよ!」

裁判官
「いや。このLINEは、あわよくばXさんと性的な関係を持ちたいというアナタの願望を示したものと見ることが相当である」

バッサリ切られております。

▼カラオケでの出来事  

お次はカラオケで起きたセクハラです。飲み会の2次会、複数人でカラオケに行きました。上司はXさんの右隣に座りました。コイツはいつも隣に来ますね。

上司はXさんの手を握りました。

上司
「私の右隣には誰も座っていなかったです。手を握ったら他の社員が気づくはずでしょ!」

裁判官
「あなたは証拠がある事実以外は認めないという供述態度ばかりか、不合理な弁解を述べて自身のセクハラを全面的に否定するものである。あなたの主張よりも、Xさんの主張を信用します」

裁判官はメチャ怒ってますね。

▼ 2人きりになるとガオーッ!

これまた出張先での出来事です。他の取締役も参加し合計4名で会食をしていました。取締役がトイレに行くため席を外したら、ヤツが動きました。

以下のセクハラを。

・Xさんに抱きつく
・キス
・胸を“わしづかみ”にするように触る

Xさんはさすがに抵抗したんですが上司はやめませんでした。取締役がトイレから戻ってきた姿を見て、やっとXさんから離れました。

▼他のLINE

以上が裁判所で認定されたセクハラなんですが、他にも以下のキショいことをしていました。

・スタンプ攻撃
 中年男女が体で「ラブ」とハート型を作ってるもの
 中年男性が電柱の陰からじーっと見つめるもの
 投げキッスしているもの
・「もう少し話をしたかったね!帰ったかな……」
・何の前触れもなく「可愛いね♥」「会わない?」「会いたい」
・深夜1時ころに「1人ぶらり旅」というメッセージとともに自分の写真を加工したものを送信

最後のやつはFacebookおじさん丸出しです。

「知らねーよ、勝手に行っとけよ」ってヤツですね。

▼ほかの従業員に相談

Xさんは耐えきれなくなったのでしょう。セクハラされたことを部下3名などに相談しました。これが上司の耳に入ったようなんです。クッソー他の人に相談しやがって! と思ったようで、そこからパワハラが始まりました。態度を一変させています。

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