待望のiPhone SEシリーズの後続機として登場したiPhone 16e。2025年2月21日に予約を開始して2月28日に発売したモデルです。
これにより、現時点でApple Storeから購入できるiPhoneは、iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxの4機種に加え、iPhone 16e、そして一世代前のiPhone 15となります。
ProシリーズとPlusモデルはコンセプトの違いが分かりやすい一方で、標準モデルのiPhone 16とiPhone 15、廉価モデルのiPhone 16eで、購入機種を選ぶのが難しいかもしれません。
そこで本記事では、iPhone 16eとiPhone 16、iPhone 15の3機種にて、価格やスペックの違いを比較。新型への買い換えのおすすめモデルを探ってみます。
iPhone 16e、iPhone 16、iPhone 15の販売価格
まずは、3機種それぞれの販売価格を比較してみましょう。なお、記事内の価格はApple Storeでの販売価格となります。
■iPhone 16e
・128GBモデル:9万9800円
・256GBモデル:11万4800円
・512GBモデル:14万4800円
■iPhone 16
・128GBモデル:12万4800円
・256GBモデル:13万9800円
・512GBモデル:16万9800円
■iPhone 15
・128GBモデル:11万2800円
・256GBモデル:12万7800円
・512GBモデル:15万7800円
■1万3000円~2万5000円の価格差をどう捉える?
iPhone 16eの販売価格は、iPhone 16比で2万5000円、iPhone 15比で1万3000円安価となっています。スペックの詳細は後ほどご紹介しますが、この価格差と性能のバランスを考えて、どのモデルを購入するのかを選ぶことになるでしょう。
iPhone 16eがiPhone SEの系譜であると考えると、最小構成でも10万円に迫る勢いである点は、無視できないポイント。特にiPhone SEシリーズの安さに惹かれていた人にとっては、悩ましいポイントかもしれません。為替の影響がもろに出ているともいえそうです。
一方で、iPhone 16eは、これまでのiPhone SEシリーズから、大きくアップデートが施された端末でもあるので、スペックの詳細をチェックしていきましょう。
iPhone 16eとiPhone 16、iPhone 15のスペックを比較
それでは、iPhone 16eとiPhone 16、iPhone 15のスペックを比較しましょう。
■ディスプレイは6.1インチで共通! 本体サイズ、重さは?
iPhone 16eのディスプレイは6.1インチ。iPhone SE(第3世代)の4.7インチから大きくなり、新たに有機ELパネルが採用されています。解像度は2532×1170です。
iPhone 16、iPhone 15も同じく6.1インチの有機ELパネルとなっていますが、iPhone 16eより解像度は若干高く、2556×1179ピクセルとなります。とはいえ、視認で差を確認きるほどではないでしょう。
本体サイズと質量は、iPhone 16eが146.7×71.5×7.8mmで167g、iPhone 16が147.6×71.6×7.8mmで170g、iPhone 15が147.6×71.6×7.8mmで171g。サイズ、質量ともに、iPhone 16eが最も小さく軽いデザインになっていますが、こちらも微差といえるでしょう。
■iPhone 16eはノッチデザインを採用
ディスプレイ、本体サイズはほぼ共通していますが、大きく異なるのが、iPhone 16eにはノッチデザインが採用されている点でしょう。
iPhone 15、iPhone 16にはDynamic Islandが採用されており、進行中のアプリのショートカットなどが表示されますが、iPhone 16eには、本機能が搭載されていません。
■処理性能はiPhone 16に軍配か
搭載するチップセットは、iPhone 16eとiPhone 16がA18、iPhone 15がA16 Bionicとなります。世代だけでいえば、iPhone 15よりも、iPhone 16、iPhone 16eが優れているということになります。
ただし、同じA18といっても、iPhone 16の場合は5コアGPU、iPhone 16eの場合は4コアGPUという差があり、グラフィック性能に若干の違いが出ると考えられます。
ただし、個人差もありますが、わずかな違いなので性能差を体感できるほどではないでしょう。
■カメラ性能には明確な違いがある
ハードウエア面の大きな差分が、カメラ性能です。
iPhone 16eは48MP Fusionのシングルカメラなのに対し、iPhone 16は48MP Fusionのメイン、12MP超広角の2眼構成、iPhone 15は48MPメイン、12MP超広角の2眼構成となります。
超広角撮影を多用するのであれば、iPhone 15、およびiPhone 16がふさわしいといえます。
一方、iPhone 16eとiPhone 16に搭載されるメインカメラは、48MP Fusionという、次世代のカメラになっており、光学相当の2倍ズームといったシーンで差が出ると考えられます。
ここは取捨選択が必要な部分ですが、3機種で並べると、優秀なメイン、超広角レンズを備えるiPhone 16、iPhone 16と同等のメインカメラを持つがシングルカメラのiPhone 16e、1世代前のメインカメラではありますが、超広角カメラも備えるiPhone 15という構図になります。
■Apple Intelligenceの対応は?
アップルの最新AI機能として注目を集めるApple Intelligence。
文書作成や画像の編集機能など、さまざまなAI機能が利用できますが、対応機種はiPhone 15 ProシリーズとiPhone 16シリーズとなっており、標準グレードのiPhone 15は非対応となります。
対応機種に、新たにiPhone 16eも加えられており、ここは明確な差分といえるでしょう。つまり、iPhone 16eは、Apple Intelligenceが利用できる最安のiPhoneという位置づけになっているので、最新のAI機能をいち早く試したいという人は、機種変更のタイミングかもしれません。
■アクションボタンもiPhone 16eに搭載
iPhone 16、iPhone 16eには、音量ボタンの上部にアクションボタンが搭載されています。アクションボタンでは、アプリの起動、ライトの点灯といったショートカットの設定ができます。
特にiPhone SEユーザーの中には、ホームボタンがあることで、なにかあればいつでもホーム画面に戻れるという安心感が気に入っている人もいるはず。
ショートカットを作成すれば、ホーム画面に戻る動作を、アクションボタンに割り当てられるので、iPhone SEシリーズからの移行でも安心でしょう。
■バッテリー持続時間はiPhone 16eが最強!?
バッテリー持続時間は、それぞれ以下の通り。
iPhone 16e:ビデオ再生最大26時間、ビデオストリーミング再生最大21時間、オーディオ再生最大90時間
iPhone 16:ビデオ再生最大22時間、ビデオストリーミング再生最大18時間、オーディオ再生最大80時間
iPhone 15:ビデオ再生最大20時間、ビデオストリーミング再生最大16時間、オーディオ再生最大80時間
iPhone 16eには、アップル初の自社開発モデムが搭載されており、省電力性能が向上しています。そのため、6.1インチディスプレイを搭載したiPhoneとしては、過去最長の駆動時間を有しています。
ただし、iPhone 16、iPhone 15で利用できる、MagSafeによる充電には非対応。共通規格であるQiでのワイヤレス充電には対応していますが、磁石でMagSafe充電器を本体に張り付けることはできないので、注意が必要です。
■カメラコントロールはiPhone 16のみ
iPhone 16シリーズに搭載されたことで話題を呼んだカメラコントロールですが、iPhone 16eには搭載されていません。現状、先発のiPhone 16シリーズ4モデルでのみ、カメラコントロールが利用できます。
結局どれを買えばいい?
最後に、今回比較したiPhone 16e、iPhone 16、iPhone 15のスペックをまとめてみました。
ディスプレイサイズは6.1インチで共通ですが、本体サイズには若干の違いがあります。それに伴い、質量も少しずつ変わってくるので、より軽いiPhoneがいいという人には、iPhone 16eがおすすめ。とはいえ、ここは微差といえる範囲でしょう。
Apple Intelligenceの機能を、お手軽に使いたいという人にも、iPhone 16eがおすすめ。A18 Bionicの搭載で、優秀な処理性能を有持っているので、AI機能だけでなく、何気ない操作も快適に行えます。
一方、カメラ機能にこだわるのであれば、超広角カメラを搭載したiPhone 16、iPhone 15が優勢でしょう。中でもiPhone 16は、48 Fusion+12MP超広角という構成になっているので、Proモデルほどではないものの、多数の撮影シーンに対応しています。
バッテリー性能はiPhone 16eが最も優秀。ただし、MagSafe充電には対応していないので、使用している充電器によっては、買い替えなどが必要になるかもしれません。
どのiPhoneがiPhone SEからの買い換え狙い目?
まとめると、安く最新のAI機能が利用できるが、カメラやMagSafeなど、コストカットの一面も見られるiPhone 16e、全体のバランスに優れ、カメラコントロールといった最新機能も使えるiPhone 16、処理性能やバッテリー性能はiPhone 16から一段劣るものの、超広角カメラやMagSafeも利用でき、若干安価に入手できるiPhone 15といったところでしょう。
いずれのモデルも、得手不得手があるので、一概に「このモデルがおすすめ」とはなかなかいい切れませんが、自分が必要とする機能の取捨選択をすることで、適したモデルが見えてくるはずです。
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※データは2025年2月下旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦