こんにちは。
弁護士の林 孝匡です。
宇宙イチわかりやすい法律解説を目指しています。
仕事のデキる女性社員が、出産後・・・
会社からヒドイ仕打ちを受けた事件を解説します。
部下が37人もいましたが
↓
出産し、育児休業をとったあと
↓
職場復帰すると……
↓
リーダーには戻れず
部下がゼロの職につけられました。
裁判所が会社に命じた慰謝料額は!?
(東京高裁 R5.4.27))
以下、わかりやすく解説します。
※ 実際の判決を基に構成
※ 判決の本質を損なわないようフランクな会話に変換
※ 争いを一部抜粋して簡略化
登場人物
▼ 会社
クレジットカードを発行する外資系企業
▼ Xさん
・個人営業部の部長
・チームリーダー
どんな事件か
▼ 仕事がチョーできる女性
Xさんは仕事がチョーできたようで、入社後、スルスルと昇進します。階段の駆け上がりは以下のとおり。
H20.8 契約社員として入社
H22.1 正社員になる
H22.1 セールスプロフェッショナルになる
H24.3 セールスエグゼクティブになる
H26.1 東京のベニューセールスチームのチームリーダーになる
当時、Xさんには37人もの部下がおり、チームリーダーとして業績を上げていました。
▼ 妊娠(第2子)
H26.12 Xさんは第2子を妊娠
H27.7 産前休業
その後、会社はXさんのチームを消滅させます。
▼ 出産
その後、Xさんは出産し、育児休業を取得します(~H28.7)
▼ 事件発生!
H28.8
職場復帰したのですが、リーダーには戻れず…。
なんと!
部下がゼロの職に配置されたのです。
アカウントセールス部門のアカウントマネージャーという職です。
―― 名前はカッコいいですが?
Xさん
「リーダーレベルの方が携わる仕事じゃないんです……」
「要は、新規顧客の開拓と電話営業です」
▼ 人事評価で最低をつけられる
その後、会社はXさんの人事評価で最低をつけました。
▼ 提訴
Xさんが提訴。以下、慰謝料請求にしぼって解説します。