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3月15日に本格的な運用がスタートする中央線のグリーン車、気になる料金、快適度は?

アットダイム 1 月 前
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まもなく3月を迎えるにあたって、鉄道業界で注目されるのは「ダイヤ改正」の話題。今回首都圏で特にホットな話題なのが、オレンジ色の中央線快速列車と青梅線に「グリーン車」が登場するというニュースだ。

4、5号車に連結された中央線快速・青梅線グリーン車

今なら無料!お試し期間の「中央線快速・青梅線グリーン車」

首都圏を走る上野東京ラインや湘南新宿ライン、常磐線快速列車などには、乗車券のみで利用できる普通車だけでなく、「グリーン車」が連結されている。利用には追加料金としてグリーン券が必要で、2階建て構造の車内には特急列車のような回転式リクライニングシートが並び、テーブルやドリンクホルダーも完備。2両連結されており、デッキにはトイレと洗面台、ゴミ箱も備えるほか、飲料やアルコール、軽食などの車内販売まである。(一部列車を除く)そんな快適なグリーン車がダイヤ改正日となる2025年3月15日に、中央線でもデビューする。グリーン車が連結されるのは中央線快速の東京~大月間と中央線快速に直通する青梅線の立川~青梅間だ。

多摩川を渡る中央線。元々10両編成だったものにグリーン車を2両増結し12両編成となった

実はこの中央線快速・青梅線グリーン車、改正日に一斉に連結されるわけではなく、現在運用中の編成に徐々に連結していく形で増備されており、当初はレアだったグリーン車つきの列車も改正日を目前に控えた2月現在では、大半の列車にグリーン車が連結されている印象だ。なお、グリーン車は4・5号車に連結されている。全編成にグリーン車連結が完了するまでは、列車によってグリーン車の有無が発生するため、ダイヤ改正日まではグリーン車が連結されていても無料で利用できる「お試し期間」となっている。

人気の高い2階席は眺望もよい。新宿のビル群や多摩地域の自然などが望める

こちらは1階席。揺れが少なく読書灯もあり落ち着いた雰囲気であえてこちらを選ぶ人も多い

お試し期間中はトイレやゴミ箱は利用できず、折り返し駅での車内清掃や座席の転換などはない暫定的な運用だが、それでも2階席からの眺望や1階席のちょっと非日常な視点などが楽しめるほか、快適なリクライニングシートが利用できるのは嬉しいポイント。ただ、やはり考えることはみんな同じで、普通車は空いているのにグリーン車に利用が集中することも多い。グリーン車が連結されているのは12両編成の列車で、ここが見分けるポイント。各列車の両数は駅の電光掲示板のほか、JR東日本アプリでも確認でき、さらにグリーン車の混雑状況もリアルタイムで配信されているので活用してみよう。

まもなく有料化 気になるグリーン料金は?

さて、いよいよ3月15日からは本格運用が始まり、グリーン車も有料となる。これに合わせてトイレなども全て利用可能になり、専属のグリーンアテンダントによる、車内販売もスタートする。また、現在は装着されていないシート背もたれ部にまくらカバーがつくほか、始発駅では進行方向にむけて座席の展開が行われる。

特急列車と同等のリクライニングシート

コンセントは各席の肘掛けにある

気になる利用料金は乗車距離と購入方法によって変わる。交通系ICカードか「モバイルSuica」アプリで利用できる「Suicaグリーン券」利用時は50kmまでが750円、100kmまでは1000円。50kmの目安は東京~八王子・拝島間、100kmなら中央線快速・青梅線グリーン車の運用範囲全てをカバーする。なお、Suicaグリーン券ではなく、紙のグリーン券を購入した場合は先の料金に260円が加算される。

ちょっとしたパソコン作業や軽食などに便利なテーブル

また、東京・新宿ではそれぞれグリーン車のある湘南新宿ラインや上野東京ラインなどと接続しているが、中央線快速・青梅線グリーン車と連続して乗車する場合でもグリーン券はそれぞれの乗車区間で必要となるほか、立川駅で中央線と青梅線を乗り継ぐ場合でも同様の取り扱いになる。中央線と青梅線を通しで利用する場合は直通列車を利用しよう。なお、中央線快速には停車駅の少ない「中央特快」などの種別があるが、これによって料金が変わることはない。

特急VS中央線快速・青梅線グリーン車 どっちを選ぶ?

ここまでグリーン車について解説してきたが、中央線には他にも追加料金が必要な列車として特急「あずさ」・「かいじ」・「富士回遊」が運行中。甲府や松本など遠方に行く際は特急利用一択となるが、立川や八王子といった比較的近距離での利用ではどちらがお得だろうか。試しに当日すぐに乗車するケースで見てみたい。なお、特急列車にもグリーン車はあるが今回は除外して考える。以下文中での「グリーン車」は中央線快速・青梅線グリーン車を指している。

中央線特急で運行されるE353系。「あずさ」や「かいじ」として走る

新宿~八王子間の場合、グリーン車では750円で、特急利用の場合は760円となる。さらにオンラインで予約できる「えきねっと」で利用できるチケットレス特急券なら660円となんと特急の方が割安になる。(グリーン券はSuicaグリーン券料金)

特急といえば速達性も重要だが、同区間の所要時間は列車によって多少の差はあるもののグリーン車なら速達性の高い「中央特快」で約37分、特急なら約30分。実は特急のほうが安くて早いという結果になる。さらに中央線の特急列車は全席指定のため、着席保証がされているのに対し、グリーン車は混雑状況こそ事前把握できるが座席指定はできない。そして、今度のダイヤ改正で16時30分以降に都心を発つ特急列車が、新宿発から東京発に変更されるため、各新幹線からの乗り継ぐ際もこれまで新宿からが主だった特急利用が便利になる点も見逃せない。

E353系普通車車内。特急列車らしい快適な車内

そうなるとグリーン車の優位性に疑問が残るが、もちろんグリーン車の魅力も負けていない。まず、決定的に違うのは運転本数だ。特急列車は基本30分ヘッドなのに対し、グリーン車であれば、時刻表を見ずとも駅に向かえば列車がやってくる感覚で利用できる。また、停車駅も多いので普段使いの駅から好きな駅までフレキシブルにいつでも使うことも可能。実際、筆者も昼食を移動中に摂りたい際などに重宝している。洗面台には鏡も用意されているので、簡単な身支度も「いつもの電車」で整えられるのもメリットだ。座席こそ指定はできないが、JR東日本アプリで混雑状況はあらかじめ把握できる上、定員が多い2階建て構造で、しかも2両連結されているため、定員は合計で180名とかなりの席数が用意されている。

天気がよければ富士山もばっちり。2階席から楽しみたい

料金面では最安値となるSuica・交通系ICで750円からとなるが、鉄道や駅ナカ商業施設などでポイントが貯まる、「JRE POINT」を貯めておけば距離に関係なく600ポイントからSuicaグリーン券へ交換できる。「JRE POINT」は首都圏でJRを多用するのであれば、ぜひ入会をお勧めしたいポイントサービスで、さらにポイントを貯めるのであればクレジットカード「ビューカード」を作るのもよい。

「JRE POINT」には利用したポイント数やサービスによってステージが設定されており、最上位となる「プレミアム」になると、Suicaグリーン券の引換必要ポイント数が400ポイントまで優遇される。商業施設では1P=1円換算なので、400円でグリーン車が利用できると考えると、メリットもさらに大きく感じる。そしてなにより、2階建て車両という、乗り物としての魅力も特急列車にはない長所だと個人的には思っている。

利用シーンに合わせて新たな選択肢が登場する中央線快速・青梅線。無料試乗をご希望の際はお早めに!

 

取材・文/村上悠太

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