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ガムをかむと食道がんの術後合併症予防に有効 岡山大

Science Portal 1 週 前
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 食道がん手術後は、口腔機能が低下し、誤嚥(ごえん)や発熱、肺炎といった合併症が起こりやすい。岡山大学の研究グループは、手術前後にガムをかむトレーニングが術後合併症を安全に予防する可能性と有効性があることを確認した。今後は日常で嚥下(えんげ)機能の低下に悩む高齢者などにも応用できるのではないかとしている。

 食道がん手術は体に対する負担が大きく、絶食期間も長くなりがちだ。手術野は嚥下に関与する神経にも近い。この神経に麻痺がおこると、術後に唾液などが誤って気管に入り込む誤嚥、さらには肺炎といった合併症が起こりやすい。生命予後や生活の質の向上のために、安全で有効な合併症予防対策が求められている。

 岡山大学病院歯科・予防歯科部門の山中玲子助教(予防歯科学)らの研究グループは、先行研究で、食道がん手術では、嚥下機能を評価する指標の一つで舌の力である「舌圧(ぜつあつ)」が、76パーセントの患者で術後に低下することを確認していた。舌圧が低下すると、誤嚥しやすくなる。

 また、別の先行研究では、パーキンソン病の患者がガムをかむトレー...

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