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ハエは都市の光の下で繁殖が有利になる 千葉大が解明

Science Portal 2 週 前
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 果樹害虫の一つである「オウトウショウジョウバエ」は、暗い郊外より都市の光が多い環境下のほうが繁殖に有利であることが、千葉大学の研究グループによって明らかになった。これまで一般的に「都市環境は生物の生存に悪影響を及ぼす」と言われてきたが、ある種の虫は環境に応じて生態を変えていることが明かされた形だ。害虫駆除のために光を減らすなどの工夫に応用できる可能性があるという。

 オウトウショウジョウバエは都市にも郊外にも存在し、桜の木の実やサクランボ、ブルーベリー、ラズベリーなどに産卵する。10日から2週間ほどで成虫になる。千葉大学大学院理学研究院の高橋佑磨准教授(進化生態学)らの研究グループは、都市の夜間の明るさがそこに住む生物にどのような影響を与えるのかどうか、また、都市部のように急速に変化する環境において生物の進化が起きているかを調べてきた。