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管理職500人に聞いた部下のパフォーマンスが低下した要因、3位コミュニケーション不足、2位人間関係のトラブル、1位は?

アットダイム 2 週 前
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仕事のパフォーマンスは常に一定というわけにはいかない。その人の心身の状態に左右される。組織を運営する上ではメンバーのパフォーマンスレベルを安定させる必要があるわけだが、管理職は部下のパフォーマンスが低下した場合、どんな対応をすることが多いのだろうか?

Smart相談室はこのほど、管理職508名を対象に「心身の不調とパフォーマンスの相関に関する実態調査」を実施し、その結果を発表した。

管理職の62.4%が、部下やチームメンバーの「心身の不調によるパフォーマンス低下」を感じた経験あり

「Q1.部下やチームメンバーが、勤務中に体調が優れない、もしくは気分が落ち込むなどの心身の不調によってパフォーマンスが低下していると感じることがありますか。」(n=508)と質問したところ、「頻繁にある」が7.5%、「時々ある」が54.9%という結果になった。

パフォーマンス低下に気づいたきっかけ、「仕事のスピードが落ちた」「仕事のミスが増えた」など

Q1で「頻繁にある」「時々ある」と回答した人に、「Q2.具体的に、どのような行動や様子の変化を通じて気づきましたか。(複数回答)」(n=317)と質問したところ、「仕事のスピードが落ちた」が40.7%、「仕事のミスが増えた」が38.5%、「気分のムラが出てきた」が34.4%という結果になった。

部下やチームメンバーのパフォーマンス低下の要因、第1位「業務量の多さ」、第2位「人間関係のトラブル」

Q1で「頻繁にある」「時々ある」と回答した人に、「Q3.部下やチームメンバーの不調によるパフォーマンス低下はどのような要因に起因していると思いますか。(複数回答)」(n=317)と質問したところ、「業務量の多さ」が46.1%、「人間関係のトラブル」が45.7%、「コミュニケーション不足」が30.9%という結果になった。

パフォーマンスが低下した部下やチームメンバーへの対応、「業務量の調整」「個別面談の実施」など一定対応をしている管理職が多数

「Q4.部下やチームメンバーのパフォーマンスが低下している際、どのような対応をしていますか。(複数回答)」(n=508)と質問したところ、「業務量の調整」が41.5%、「個別面談の実施」が39.8%といった具体的な対応を行っている管理職が多数を占めた。また、「休暇取得の推奨」(30.1%)や「チーム内での業務分担の見直し」(28.1%)といった施策も一定数見られ、個々の状況に応じた多様なアプローチが行われている。

65.0%が、その対応により「部下やチームメンバーの業務効率が改善した」と回答

Q4で「対応はしていない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q5.その対応によって、部下やチームメンバーの業務効率は改善しましたか。」(n=428)と質問したところ、「大きく改善した」が5.2%、「やや改善した」が59.8%という結果になった。

52.0%が、パフォーマンス低下について「相談や支援を受けられる環境が整っていない」と実感

「Q6.あなたのお勤め先では、勤務中の不調によるパフォーマンス低下について、相談や支援を受けられる環境が整っていると感じますか。」(n=508)と質問したところ、「あまりそう感じない」が36.4%、「全くそう感じない」が15.6%という結果になった。

これは一般社員調査の結果(61.1%)よりも低い割合であり、管理職の方が相対的に社内環境に対する満足度が高い可能性を示している。一方で、管理職は支援を提供する側としての立場もあるため、環境に対する評価が客観的でない場合も考えられる。結果として、職場全体で見ると依然として相談や支援の不足を感じている人が多い状況が続いており、サポート体制の改善が求められているといえる。

サポート体制が不十分だと感じる理由、「対応が後手に回りがちになっているため」が43.2%で最多

Q6で「あまりそう感じない」「全くそう感じない」と回答した人に、「Q7.サポート体制が不十分だと感じる理由を教えてください。(複数回答)」(n=264)と質問したところ、「対応が後手に回りがちになっているため」が43.2%、「誰に相談したら良いかわからないため」が26.5%、「プライバシーへの配慮が十分でないため」が22.0%という結果になった。

44.9%が、部下やチームメンバーから、パフォーマンス低下について「相談される機会がない」実態

「Q8.部下やチームメンバー自身のパフォーマンス低下について、部下やチームメンバーから相談される機会はありますか。」(n=508)と質問したところ、「あまりない」が35.6%、「全くない」が9.3%という結果となった。つまり、半数近くの管理職が部下やチームメンバーからの相談を受ける機会がほとんどない状況にあることがわかる。

一方で、一般社員調査では、約6割の社員が「パフォーマンス低下を感じた際に上司や同僚に相談できていない」と回答しており、相談行動の不足が両者で一致していることがわかる。職場全体で相談しやすい環境を整備することで、双方の認識のずれを解消し、パフォーマンス低下の早期発見と適切な対応につなげることが重要だ。

<調査概要>
調査名称:管理職編|心身の不調とパフォーマンスの相関に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年11月27日~同年11月28日
有効回答:管理職508名

出典:株式会社Smart相談室

構成/こじへい

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