中国・深センに本社を置くPudu Roboticsは、同社初の二足歩行型ヒューマノイドロボット「PUDU D9」を発表した。
高精度センサーや深層強化学習アルゴリズムを搭載!
「PUDU D9」は、2024年9月に発表されたセミヒューマノイドロボット「PUDU D7」、10月に発表された5本指搭載ロボットハンド「PUDU DH11」に続き、PUDUの研究開発部門であるPudu X-Labによって開発された、同社初の二足歩行型ヒューマノイドロボット。
PUDUの創設者兼CEOの張涛は、「商用サービスロボット産業は後半に入り、産業用ロボット、セミヒューマノイドロボット、ヒューマノイドロボットの3つの形態が共同し、将来のサービスロボットのエコシステムを構成することになります。3種類のロボットはそれぞれ異なる役割を持ち、顧客の様々な問題を解決するために相互に補完していくことになります」とコメントしている。
■「PUDU D9」の主な特徴
・業界をリードする技術を備え、人間のように移動可能
大人と同等の速度2m/秒で二足歩行し、階段、坂道、足元の悪い道など様々な地形に対応することが可能。また、生活環境での作業時に発生する騒音のリスクを軽減するため、超軽量歩行を実現するアルゴリズムを搭載する。
さらに、業界をリードする技術である視覚的ナビゲーションを採用しており、これにより、高精度センサーを通じて周囲の地形や知覚情報を包括的に取得し、リアルタイムで3Dマップを構築することが可能。
環境を包括的かつ詳細に理解し正確に位置を特定しながら、自身の体勢を把握し、タスクに基づいてルートを計画することで、柔軟な移動とリアルタイムでの障害物回避を実現する。
・人間のような身体特徴を持ち、人間のように業務をこなせる
身長170cm、体重65kgで、全身の関節は42自由度。また、20kg以上の荷重に対応する7自由度のロボットアームを2本、11自由度の5本指も持っている。
さらに、長年にわたる研究開発と製造により蓄積されたノウハウと、自社開発の深層強化学習アルゴリズムに基づき、豊富なデータを迅速に学習し成長することで、様々なタスクを計画・実行する。なお、最新のデモ動画では、PUDUの清掃ロボット「PUDU SH1」を使いこなし、床清掃のタスクを完了している。
・視覚、触覚、力覚、聴覚を搭載し、人間のように交流可能
インタラクションにおいては、高精度の視覚、触覚、力覚、聴覚センサーが搭載されており、周辺環境のマルチモーダル情報を包括的に取得し、大規模言語モデルに接続。「脳+小脳」で処理した後にフィードバックを行います。実際の人間と同等のマルチモーダルで自然なインタラクションを実現し、人々により良いサービスを提供できる。
■「PUDU D9」の製品概要
関連情報
https://www.pudurobotics.com/jp
構成/立原尚子