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「比べたくなる欲求」があらゆる悩みの元になる!YouTube登録者数70万人の人気僧侶が説く自分の心に振り回されない方法

アットダイム 1 月 前
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「家族と仲が悪く毎日イライラしている」「職場の上司と性格が合わなくてつらい」「恋愛がうまくいかず苦しい」。

私たちの人生には、このような乗り越えるべき「壁」がたくさんあります。その中でも最も大きな障害は「自分自身」かもしれません。なぜなら、悩みや苦しみは、「他人」が生み出しているのではなく、紛れもなく「自分」から生まれているものだから。

YouTube登録者数約70万人を誇る大人気僧侶・大愚和尚こと大愚元勝氏による累計5万部突破のベストセラー『自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法』から一部を抜粋・編集し、自分を知り、受け入れ、変えていくためのヒントを紹介します。

「比べたくなる欲求」があらゆる悩みの元となる

苦しみを生み出す大きな要因として、ひとつ前の項で自己防衛本能、すなわち「我」について取り上げました。

大きな要因はこれだけではありません。次いで挙げられるのは「他人と比較してしまいたくなる衝動」です。仏教的には、この心の動きのことを「慢」といいます。

先ほどの「我」とセットにすると「我慢」。みなさんがよくご存じの言葉ですので、覚えやすいのではないでしょうか。

ただし、ここでいう「我慢」には、一般的に浸透している「耐え忍ぶ」「辛抱する」というニュアンスは含まれません。「我」も「慢」も仏教用語としては、あまりよろしくない意味合いで使われますので混同しないようにしてくださいね。

「慢」について細かく見ていくと、たくさんのパターンに分類できるのですが、掘り下げて説明していくときりがないので割愛します。大きく次の3つに分けられることを知っていただければ大丈夫です。

自分はこの人よりも優れていると考える「慢」。
自分とこの人は同じくらいであると考える「慢」。
自分はこの人よりも劣っていると考える「慢」。

人間は、社会的動物として集団生活を行うようになって以降、誰もがこのことを意識して日々を過ごしています。意識しているというより、無意識下で心がこの思考に支配されていると表現したほうがいいでしょう。

単独行動ならば自分のことだけを考えていればいいのですが、群れができると自然と他人の存在が視野に入ってきます。

自分の不利益になるようなことをする人はいないか?

群れの秩序を乱すようなことをする人はいないか?

そういったことが気になりだし、他人の行動をチェックしたり、自分と比較したりするようになります。ここから「慢」が生まれていったのです。

そしてこの心の動きが、このあとのページで詳しく触れていく「羨み」「嫉妬」「軽蔑」といった苦しい感情を生み出す元となるのです。

■人は誰もが「比べること」をやめられない

「自分は他人なんか気にしない」「人のことなんてどうでもいい」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

でも、「慢」の具体例を見ると、多かれ少なかれ身に覚えのあるものがあると思います。

街を歩いていて、似たような年格好の人とすれ違うとき、自分より見た目がイケているとか、センスがあるとか、ダサいとか、知らず知らずのうちに比較してしまうことがあるのではないでしょうか。

背が大きい、小さい、ほとんど変わらない。

容姿が良い、イマイチ、似たようなレベル。

頭髪にコンプレックスをお持ちの方なら、自分よりも髪の毛が薄い、濃い、どっこいどっこい。

スタイルを気にされている方なら、自分よりも痩せている、太っている、同じくらい。

そうやって、人間はあらゆることに関して他人と比べることをやめることができない生きものなのです。

お子さんをお持ちの親御さん同士でも同じです。

「うちの子のほうがかわいいし、頭もいいだろうな」
「あの子よりは運動神経がいいに決まっている」

みんな、心の中で同じことを考えています。

同窓会や結婚式で久しぶりに再会を果たした旧友同士もそうです。

「お前、結局どこに就職したの?」
「○○さんって、まだ独身なんだね」

こんなふうに、口に出して質問(確認)してまで自分と比較をしたがる人も珍しくありません。

企業の社長さんたちが集まれば、お互いの会社の規模や年商の探り合いが始まります。

作家さんや編集者さんが集まれば、相手がこれまで手掛けてきた本の発行部数が気になって仕方がないでしょう。

YouTuberが集まれば、チャンネル登録者数と動画の総再生数の話題が飛び交います。

もう、24時間「慢」だらけです。

■「慢」がマイナスの感情を生み出す

かくいう私も、かつては「慢」に満ちていました。

私は学生時代に空手をやっていたのですが、すれ違う男性のことをもれなく「自分よりも強いか、同じくらいか、弱いか」という目で見ていました。

とくに顕著だったのが、私が通っていた駒澤大学の周辺にある銭湯を利用した際。ご近所には日本体育大学がありますので、自ずと銭湯には屈強な肉体を持ったスポーツマンが集まることになります。

洗い場で隣に座った筋骨隆々の男たちをチラ見しては、「こいつ、俺よりも強いかな? 弱いかな?」と、いつも考えていました。おそらく、向こうも同じようにこちらを値踏みしていたと思います。

これはある種の〝格闘家あるある〟であり、典型的な「慢」なのです。

このように、人間は誰しもが自分と他人とを比較しながら生きています。そしてその結果、「羨ましいなぁ」「悔しいなぁ」「かわいそうだなぁ」「バカだなぁ」「みじめだなぁ」などという自惚れ、嫉妬、羨み、軽蔑などのマイナスの感情が生まれ、それが悩みや苦しみの原因になっていくのです。

「慢」は無意識に働くものですので、完全に捨て去ることはできません。

でも、自分が「慢」に支配されている状況に気づき、それをセーブしていくことならできます。

その方法、テクニックをこの本でしっかりお伝えしていきますので、今よりも心をおだやかにしていくために、できることから取り組んでいきましょう。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

『自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法』は、自己との向き合い方を深く考えさせてくれる一冊です。

人生の壁に直面した時、それを他人や環境のせいにするのではなく、自分の内側を見つめ直すことで新たな道が見えてくるかもしれません。

大愚和尚のメッセージは、読む人の心にそっと寄り添い、勇気を与えてくれます。本書を通じて、人生に立ちはだかる「壁」を超える力を、一緒に見つけてみませんか?

今回紹介した書籍はこちら

自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法

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■著者情報

大愚元勝
佛心宗大叢山福厳寺住職。慈光マネジメント代表取締役。慈光グループ会長。佛心僧学院学長。僧名「大愚」は、大バカ者=何にもとらわれない自由な境地に達した者の意。 駒澤大学、曹洞宗大本山總持寺を経て、愛知学院大学大学院にて文学修士を取得。 僧侶、事業家、作家・講演家、セラピスト、空手家と5つの顔を持ち、「僧にあらず俗にあらず」を体現する異色の僧侶。

YouTubeチャンネル「大愚和尚の一問一答

構成/DIME編集部

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