口腔内に生じる汚れとしては、「歯垢」と「歯石」が第一に挙げられますが、どちらも白色で歯の周囲に付着する点で共通しています。そうした白色の汚れが舌に見られた場合は、歯垢・歯石ではなく「舌苔(ぜったい)」であると考えられます。
ここではそんな舌苔の特徴や増える原因に加え、治療や予防する方法について詳しく解説をします。後段では、舌苔以外で舌が白くなる疾患についても取り上げます。
舌苔(ぜったい)とは
はじめに、舌苔の基本事項から確認していきましょう。
舌苔の概要
舌苔とは、文字通り舌の表面に現れる苔(こけ)のような汚れで、健全な口腔内でも見られます。そのため舌苔が見られるからといって、ただちに何らかの異常が疑われるわ...