北海道開発局帯広開発建設部と帯広畜産大は21日、帯広市内の札内川で馬を用いた堤防や河川敷のパトロールを試行した。災害時の河川管理に役立てたり、馬文化の発展に貢献したりするのが目的。帯広開建によると、こうした取り組みは十勝管内では初という。
同大でホースセラピーに活用されている雌の馬2頭がパトロールに協力。馬文化の普及を行っている同大サークル「うまぶ」の学生らが乗って、車や人が入りづらい高さ1メートルを超える草むらに入り、機動性や馬上からの視認性を確認した。
映像をモニターで見るドローンと違い、直接確認できるため見落としなどを減らせることが期待できるという。
一方、今回のパトロールでは、馬が川の音に驚き進まなくなる場面もあった。今後、より見通しが悪くなる夏や積雪期にも試行を行い、馬が活動できる範囲や環境を検証する。
同大馬介在活動室の南保康雄室長(55)は「活動を通じて多様な馬の活用方法が提示できるという意義は大きい」と話した。〓縦用ガンクビ〓デジタルタテに動画