呼吸器感染症の「マイコプラズマ肺炎」の患者が過去最多レベルに増加している。厚生労働省は自治体向けに注意喚起の事務連絡を出すなどして、手洗いやマスク着用などの感染対策を呼びかけている。新型コロナウイルス対策で患者が減り、免疫を持たない人が増えたことが原因とみられるという。
国立感染症研究所(感染研)によると、9月30~10月6日までの1週間(2024年40週)に全国約500の定点医療機関から報告された患者数は1医療機関当たり1.94人。その前の1週間(同39週)は1.64人で前年同期比41倍だった。
6月ごろから患者数は増加傾向にあり、39週で現在の集計方法になった1999年以降の最多を記録したが、2週連続で過去最多を更新したことになる。新型コロナ流行後の2020~23年は同0.01~0.05人と激減していた。