<人生における様々な困難に直面した場合でも、誰もが役割を持ち、お互いが配慮し存在を認め合い、そして時に支え合うことで、孤立せずにその人らしい生活を送ることができるような社会>――めざすべき社会像として、厚生労働省は「地域共生社会」をこのように定義しているが、いかにも逆行する実態が明らかになった。
警察庁の発表によると、2024年1~3月の孤独死件数は全国で2万1,716件(暫定値)。そのうち65歳以上が約1万7,000人を占め、この人数を年間に換算すると約6万8000人に達する。65歳以上の単身世帯が増えれば、孤独死はさらに増えてゆ...