胃ポリープの概要
胃ポリープとは、胃の内側の粘膜表面がいぼのように盛り上がったものをいいます。
自覚症状はほとんど現れず、健康診断の上部消化管検査(バリウム検査)や内視鏡検査(胃カメラ)によって発見されることが多いです。
胃ポリープは胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、特殊型(炎症性、症候性、家族性)の3つに分けられます。頻繁に見られるのは胃底腺ポリープまたは過形成性ポリープで、どちらであるかの判別は内視鏡検査でポリープの見た目や周りの粘膜の特徴により判断できることがほとんどです。
胃底腺ポリープは周囲の粘膜と同じような色調のポリープで、ヘリコバクター・ピロリ感染などによる炎症がおきていない胃粘膜に発生します。炎症を起こしていないので、胃粘膜表面およびポリープはピンク色を呈しています。
胃底腺ポリープはがんの発生の頻度が低いため経過観察となることが多く、基本的に治療は必要ありません。
過形成性ポリープは赤...