ストレス性胃炎の概要
ストレス性胃炎は、ストレスを原因として胃の粘膜に炎症をきたす疾患です。
胃炎は「急性胃炎」と「慢性胃炎」に大別されます。このうち急性胃炎は短期間のうちに発症するものを指し、ストレスが原因となることがあります。
胃には、食べたものを消化する胃液と、胃酸などの刺激から粘膜を保護する粘液が存在し、それぞれがバランスを保つことで正常に機能しています。しかし、ストレスなどを受けて自律神経やホルモンバランスに乱れが生じると、胃の粘膜が障害されて胃炎を発症することがあります。
脳と胃は離れた臓器であるものの、自律神経を介して密接につながっています。自律神経は意思とは無関係に働き、常に身体の状態を正常に保つよう機能しています。
例えば、自律神経には、飲食をした際に胃の動きを活発にし、消化を促す働きなどがあります。しかし、疲労などの身体的ストレスや人間関係などの精神的ストレス...