厚生労働省は2日、全国の定点医療機関から7月下旬の1週間に報告された新型コロナウイルスの新規感染者の数は1医療機関当たり14.58人で、前週比1.07倍だったと発表した。12週連続の増加で流行の「第11波」の状況が鮮明になっている。
コロナ禍では例年、夏休み中の特にお盆明けに感染拡大する傾向を示している。同省は医療費の公費支援が終わって感染症状が出ても検査や診察を受けない「隠れ感染者」も少なくないとみて、今夏のさらなる感染拡大を警戒している。また夏風邪とも呼ばれる手足口病やヘルパンギーナなどの幼児の感染症も増加傾向だ。
高齢者は連日の猛暑で体力を消耗しがちだ。同省や感染症の専門家は、夏休みやお盆休みの帰省などで高齢者に会う予定の人は体調管理に気を付けるよう呼び掛けている。