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インプラント周囲炎に薬剤届けるナノ複合体開発 北大など

Science Portal 6 月 前
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 歯のインプラント埋入後の合併症であるインプラント周囲炎の治療で、手術をすることなく薬剤を患部に送り届ける光応答性ナノ複合体の開発に、北海道大学などの研究グループが成功した。複合体を注入した歯ぐきの上から光を照射すれば薬剤がじわじわと広がり、炎症を抑えることができる。これまでインプラント周囲炎に対する治療法は少なく、新たな手法の開発が求められていた。今後、ヒトへの応用を目指して研究を進める。

 歯科インプラントは欠損した歯の代わりに人工歯根を顎の骨に埋め込み、直接結合するもので人工の歯の強固な土台となる。インプラント周囲炎はインプラントを埋入した骨や歯ぐきにかかわる炎症で細菌感染が主な要因となる。通常、歯根膜と呼ばれる薄い結合組織が歯を保護している。歯がなくなると歯根膜もなくなるため、インプラント周囲炎が起こると悪化しやすく、骨吸収(こつきゅうしゅう)と呼ばれる顎の骨がすり減る症状が起きてインプラント本体との結合が失われ、最終的にはインプラントごと脱落してしまう。

 脱落を防ぐためには、炎症が見つかれば、薬を塗ったり、レーザーで治療したりす...

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