夜になると咳が出て眠れない症状が続いている方の多くは、風邪の後に咳だけ残ってしまう感染後咳嗽です。感染後咳嗽であれば自然に軽快していきますが、なかにはほかの原因で咳が続いてしまうことがあります。
咳は発症から持続する期間で急性咳嗽・遷延性咳嗽・慢性咳嗽の3種類に分けられます。
発症から3週間の咳は急性咳嗽、3週間から8週間までの咳は遷延性咳嗽、8週間以上経過した咳は慢性咳嗽です。例外はあるものの、急性発症の咳は感染症が原因である場合が多く、遷延性咳嗽・慢性咳嗽と持続期間が長くなるほど非感染症が原因による咳である可能性が高くなります。
日本人においてがんの死亡数は肺がんは男性で1位、女性で2位となっており、長引く咳がある場合には肺がんではないかと心配になられる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は肺がんを中心に咳が続くときの対応をお話していきますので、長引く咳でお困りの際には参考にしてみてください。