Excelの拡張子が他のファイルと異なっている、という点に疑問を抱いた人もいるのではないだろうか。実はExcelの拡張子には、いくつか種類がある。拡張子が変わると、ファイルが開けなくなる場合もあるので注意が必要だ。
本記事ではExcelの拡張子の種類について解説する。拡張子を確認する方法や、変更する方法についても詳しくまとめた。
拡張子とは?
拡張子とはファイルの種類を表すものである。
ファイル名の後ろに「.」区切りで付いている。たとえばテキストファイルなら「.txt」、PDFファイルなら「.pdf」という文字列が付いていることが多い。
ファイル名に拡張子を付ける理由は、パソコン側がファイルの種類を認識するためである。拡張子があることでパソコン側がそのファイルを何のアプリで開けばよいのか分かる。
Excelの代表的な拡張子一覧
Excelの代表的な拡張子には次のようなものがある。
- xlsx
- xls
- xlsm
各拡張子の種類について詳しく解説していく。
■1.xlsx
xlsxは、Excel2007以降で標準のファイル形式である。2024年現在のExcelもこの形式が使われている。Excel2003までのExcelでは、この拡張子のファイルを開くことができない。
■2.xls
xlsは、Excel2003まで使われていた拡張子である。現在は使われないことが多い。ただし、Excel2007以降のExcelでも開いたり編集したりすることは可能だ。Excelのアプリには互換性があるためである。
■3.xlsm
xlsmもxlsx同様に、Excel2007以降のファイル形式である。ただし、xlsxはマクロが含まれていないのに対して、xlsmはマクロが含まれている。
マクロとはExcelに覚え込ませるための作業書のことである。マクロを書いて読み込ませることで、Excel作業の一部を自動化できる。たとえば、複数の表のデータを自動集計して1つの表にしたり、データの自動チェックを行ったりすることが可能だ。
Excelのマクロはやや上級者向けなので、初心者の方は覚える必要はない。ただ、xlsmはマクロを含めたファイルであることは覚えておくと良いだろう。
Excelの拡張子を確認する方法
多くの場合、パソコンのエクスプローラーから確認することができる。Macの場合は、Finderから確認できる。
ただし、場合によっては拡張子が隠れてしまっていることがある。その場合は、上部メニューの「ファイル名拡張子」にチェックを入れれば表示される。
Excelの古い拡張子を新しいものに変換するには?
Excelの拡張子が古くなっている場合、新しいものに変換した方が良い。拡張子が古いままだと、Excelの新しい機能をそのファイルで使えない可能性があるためだ。
Excelの古い拡張子を新しいものに変換する方法は次のとおりである。
- Excelアプリから行う
- エクスプローラーやFinderから行う
1つ1つの手順について詳しく解説していく。
■1.Excelアプリから行う
まず、Excelアプリから行う方法を解説する。
Excelファイルを開いたら、上部の「ファイル」から「名前を付けて保存」を選ぶ。
その次の画面で「ファイル形式」の欄から拡張子を変更することができる。現在のExcelでは、マクロなしならxlsx、マクロありならxlsmを選択する必要がある。
ファイル形式を変更したら「保存」をクリック。これで拡張子が変更されている。
■2.エクスプローラーやFinderから行う
パソコンのエクスプローラーやFinderから拡張子を変更することも可能だ。
まず、ファイル名を右クリックする。「名前の変更」や「名称変更」をクリックしよう。
すると、ファイル名および拡張子を変更できるようになる。変更したらEnterを押すことで、拡張の変更が反映されるようになる。
まとめ
本記事ではExcelの拡張子とは何かについて詳しく解説した。最後に、Excelの代表的な拡張子の種類についておさらいしよう。
- xlsx:Excel2007以降で標準のファイル形式
- xls:Excel2003以前で標準のファイル形式(現在は非推奨)
- xlsm:Excel2007以降のファイル形式(マクロ含む)
また、Excelの古い拡張子を新しいものに変換する手順は次のとおりである。
- Excelアプリから行う
- 「ファイル」⇒「名前を付けて保存」をクリック
- 「ファイル形式」の欄から拡張子を変更
- 「保存」をクリック
- エクスプローラーやFinderから行う
- ファイル名を右クリック
- 「名前の変更」や「名称変更」をクリック
- 拡張子を変更して「Enter」
Excelの拡張子は現在は「xlsx」もしくは「xlsm」が最新である。もし「xls」になっているファイルがあれば、拡張子の変更を行っておくと良いだろう。ただし、取引先や他の社員から共有されたファイルの拡張を勝手に変更するのは止めておこう。
構成/編集部