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見た目はほぼデジカメ!あのライカを体験できるスマホ「Xiaomi 14 Ultra」の実力

アットダイム 8 月 前
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AIによる画像処理や1インチセンサーの搭載など、スマホカメラが多方面に進化している昨今。多くの機種が、〝誰でも簡単に、きれいな写真が撮れる〟ようになったこともあり、街中ではデジカメよりも、スマホで写真を撮っている人を頻繁に見かけます。

とはいえ、どっしり腰を据え、本格的に焦点距離や明るさを調節して写真を撮るのであれば、デジカメの優位性もまだまだあるでしょう。デジカメならではのグリップ感なども、スマホにはなかなか出せない魅力です。

そんな中、Xiaomi(シャオミ)が日本での販売を発表した「Xiaomi 14 Ultra」は、「Xiaomi 14 Ultra フォトグラフィーキット」(以下、「フォトグラフィーキット」)を装着することで、デジカメのような使い方ができる、かなり尖ったスマホです。そこで、カメラ機能を中心にXiaomi 14 Ultraの使い勝手をチェックしてみましょう。

ライカと共同開発したクアッドカメラとフォトグラフィーキットでこれまでのスマホカメラと一線を画す

Xiaomi 14 Ultraには、老舗カメラブランドであるライカ社のレンズが採用されています。日本でいえば、シャープのAQUOS Rシリーズや、ライカオリジナルスマホのLeitz Phoneシリーズに搭載されているので、「ライカがスマホもやっている」と、なんとなく耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

標準の広角レンズは1インチセンサーとなっており、焦点距離約23mm。加えて、超広角約12mm、望遠約75mm、望遠約120mm(いずれも約5000万画素)と、計4つのレンズを搭載しています。

画質調節もライカが監修しており、パキッとしたきれいな写真が簡単に撮影できるのが特徴。また、F1.63~F4まで、可変式にF値を調節できる、デジカメに近い機能も利用できます。

スペックだけを見ても、カメラ機能に特化したスマホであることがわかりますが、それをさらに際立たせるのが、フォトグラフィーキット。本体カバー、グリップ部分、デコレーションリングもしくは、フィルターアダプターを装着することで、見た目はほぼデジカメといえる仕上がりになります。

フォトグラフィーキットはシャッターボタンのほか、ズームレバーやダイヤル、ビデオボタンが搭載されています。ダイヤルは、初期設定では露出変更に機能が割り当てられていますが、絞りの調節といった別の機能を割り振ることもできます。

グリップの握り心地も良好で、片手で持っても違和感なくシャッターボタンを押せます。フォトグラフィーキットを装着すると、どうしても厚みがでるため、ポケットに入れるのは少々苦しくなりますが、ストラップホールも付いているので、首からぶら下げて持ち運ぶのが個人的にはおすすめ。ファッションアイテムとしても魅力的なスマホだと感じています。

Xiaomi 14 Ultraで撮影した写真をじっくり見てみる

前段が長くなりましたが、実際にXiaomi 14 Ultraで撮影した写真を見ていきましょう。

風景写真では、全体の解像感を高く仕上げ、花やポストといった明確な被写体がある場合は、バチっとピントを合わせてくれる、デジカメライクな写真が撮影できました。

可変式絞りにより、ボケ感を自由に調節できると紹介しましたが、オートに設定しておけば、自動で〝いい感じ〟にピントを合わせてくれるので、写真の細かい設定が苦手、わからないという人でも、簡単にきれいな写真が撮影できます。

食事の撮影は、若干照明の影響を強く受けている印象もありますが、強調しすぎない程度に色味を鮮やかに表現してくれます。ボケ感も相まって、SNSなどで〝映える〟写真が撮りやすいのも、Xiaomi 14 Ultraの魅力でしょう。

夜景モードでは、光を多く取り込める1インチセンサーの力が存分に発揮されており、明暗をはっきりと出しながらも、端までつぶれていない、パキッとした写真が撮影できます。

等倍

超広角

2倍

3.2倍

120倍(最大)

メインレンズに加え、超広角レンズ、望遠レンズ、最大デジタルズームで撮影した写真が上の画像。メインカメラと比べると若干暗くなる印象もありますが、解像感は十分。120倍のズームでも、文字がしっかり認識できるのには驚かされました。

カメラ以外の性能も文句なしのハイエンド

カメラ機能に大きな特徴を持つXiaomi 14 Ultraですが、それ以外の性能も、ハイエンドスマホとして文句のない仕上がりです。

ディスプレイは6.73インチで、解像度WQHD+(1440×3200)、1~120Hzの可変式リフレッシュレートに対応しています。

背面はビーガンレザー素材となっており、スマホにはあまりない手触りが特徴。指紋も目立ちません。長く使っていると傷がつく心配もありますが、レザー素材なので、それも味になるかもしれません。カメラユニットが大きく出っ張っているのが気になりますが、これは端末のコンセプトを考えれば妥協するべきポイントでしょう。

本体質量は約219.8g。軽くはありませんが、本体サイズを考えれば、極端に重い印象もありません。ただし、フォトグラフィーキットを装着すると、サイズがかさばる点は念頭に置いておきましょう。

搭載CPUは最新のSnapdragon 8 Gen 3で、メモリ16GB、ストレージ512GBとなります。独自の冷却システムを搭載していることもあり、ヘビーなアプリゲームをプレイしていても、動作が重くなることはなく、快適に楽しめました。

バッテリーは5000mAh。IP68の防塵防水性能も有しているので、屋外でゆっくり写真撮影を楽しみたいというシーンでも安心でしょう。

文句なしのハイエンドスマホにカメラキットを掛け合わせた出かけたくなるスマホ

カメラ性能を中心に、Xiaomi 14 Ultraを試してきました。通常の状態では、バランスよくまとまっているハイエンドスマホですが、フォトグラフィーキットを装着することで、デジカメライクに使用できる、いわば2Wayスマホといえる製品です。

ずぼらな筆者にとっては、フォトグラフィーキットの着け外しが若干面倒にも感じますが、機能をフル活用するためと思えば問題なし。使い方次第ですが、フォトグラフィーキットを装着したままスマホ本体の充電もできるので、着けっぱなしにしていてもよいでしょう。

きれいな写真を撮影するためのデジカメ、連絡手段としてのスマホの両方を持つと、荷物がかさばってしまい億劫という人にとっては、待ちに待ったスマホともいえます。何より、簡単にきれいな写真が、誰でも撮影できるので、Xiaomi 14 Ultraの1台だけを持って、フラッと散歩に行きたくなるような、ワクワクするスマホだと感じています。

取材・文/佐藤文彦

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