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マスト細胞を抑える抗アレルギー化合物を発見 山梨大など

Science Portal 8 月 前
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 花粉症やぜんそく、食物アレルギー、じんましんといったアレルギー性疾患の治療薬になり得る低分子化合物「MOD000001」を山梨大学大学院総合研究部医学域免疫学講座の中尾篤人教授(アレルギー学)らが発見した。免疫細胞でアレルギー症状を引き起こす根本要因となるマスト細胞を標的として特異的に抑え込むとみられることから、薬剤候補として少ない副作用で持続的な効果が期待できるという。

 アレルギー性疾患は、花粉やダニなど環境中にあるアレルゲンによってマスト細胞が活性化し、ヒスタミンなどアレルギー反応を引き起こす分子が放出されておこる。現在広く使われている抗ヒスタミン剤や副腎皮質ホルモン(ステロイド)などはマスト細胞などからでる分子を標的とする対症療法にとどまる。このため、投与を中止すると比較的早い段階で症状が再発するケースが多いとされてきた。

 中尾教授はマスト細胞自体を標的とした抗アレルギー薬ができれば、根本治療に近づけると考え、マスト細胞の表面にある「KIT」という細胞の活動性や生存を司る受容体分子に注目。このKITとの特異性が極めて高い阻害剤の...

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