尿の通り道に詰まって激痛をもたらす結石を溶かす免疫細胞のマクロファージを、ヒトの血液細胞より生成されたiPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくることに名古屋市立大学などのグループが成功した。患者が増えている尿路結石の予防薬や溶解を促す治療薬の探索に役立つと期待される。
尿路結石は腎臓内で形成された結石が、尿の通り道である尿管を詰まらせる病気で、背中などに強烈な痛みを起こす。結石の長径がおおむね1センチメートルまでならば、尿と一緒に自然に体外へ排出されるのを待つのが一般的な治療法で、大きい場合には衝撃波や内視鏡を用いて破砕することが多い。