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水深1000m以深でも探査可能!ワールドスキャンプロジェクトが深海や地中に眠る金属を探知するドローン搭載センサー「JIKAI」を開発

アットダイム 10 月 前
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ドローンやセンサ、ブロックチェーン開発などを展開するワールドスキャンプロジェクトは、磁界の存在を検出して、磁場の強度と方向を測定するためのリモートセンサー「JIKAI」を開発した。

移動体に搭載した状態で高品質な磁場計測が可能

同社によれば、「JIKAI」では従来では困難とされていた、ドローンなどの移動体に搭載した状態での高品質な磁場計測が可能になるという。

■JIKAIの特徴について

従来の金属探知センサは、オフセット(強力な磁石などを近づけた前後でゼロ点がずれてしまう現象)による信頼性の有無と、ノイズによる信号雑音比(S/N比)のレベルが大きな課題となっていた。

例えば、手持ちでの探査では、対象物の近くで計測する必要があり、データ品質を維持するためにセンサの姿勢が大きく変わらないような工夫も求められていた。

ドローンに搭載する場合においても、高度0.5m程度の低空飛行が推奨され、センサ自体の重量・サイズから大型ドローンにしか搭載できないという問題もあった。

JIKAIはこれらの問題を解決するために誕生した。

■試験では従来品比約3倍の検知距離を実現

まずJIKAIは、重さ約1kgほどの小型ドローンにも搭載することが可能だ。

JIKAIで採用されている独自開発した検出技術は、姿勢変化が大きいドローンにおいても優れたパフォーマンスを発揮する(特許出願済)。

既に、磁化された直径20mm、長さ0.5mの鉄棒(500ポンド爆弾相当)を探索対象とした模擬試験では、従来製品は7mの検知距離だったところ、開発品は20m以上の検知距離を実現したという。

検知距離性能向上によって、地表近くでの運用といった制約がなくなり、安全で効率的な探査が行なえる。

また水深1000m以深の観測に成功しており、地球最深部調査への対応も可能だ。

■JIKAIの活用が見込まれる分野について

<アステロイドマイニングのための探査>
宇宙空間には多数のアステロイド(小惑星)が存在し、地球上で採掘するのが困難かつ貴重な資源が含まれている。

これらの資源を採掘する「アステロイドマイニング」は、枯渇しつつある地球上の資源に代わる新たな資源を採掘する方法として期待されている。アステロイドマイニングは、探査中に資源量を見定めることが重要であり、JIKAIは高品質な資源量探査に活用できる。

<地雷や機雷の探査>
世界中の地雷や機雷を検知して、完全撤去をサポートする。

<考古学などの探査>
世界中の考古学探査にも活用できる。 特に海中の沈没船や、埋没してしまっている遺物などの発見ソリューションとしての活躍が見込まれる。

関連情報
https://world-scan-project.com/
https://jikaiedgeai.com

構成/清水眞希

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