5G回線(第5世代移動通信システム)が快速な今、スマホをWi-Fiではなくモバイルデータ通信でインターネットに接続しているという人も多いのでは?
Googleのスピードテストは、スマホやパソコンがつながっているインターネット回線の速度が計れる、Googleのサービスです。
インターネット回線の速度がわかれば、例えばYouTubeなどで動画を見る時やFPSなどのゲームを楽しむ前に、安定してプレイできるかどうか確認できます。
スマホやパソコンで簡単! Googleのスピードテストで速度を計る方法
それでは早速、スピードテストの使い方を紹介します。なお、使用したスマホは「iPhone XS(iOS 14)」ですが、Androidはもちろん、WindowsやMacなどのパソコンでもできるため、ぜひ参考にしてください。
【参照】インターネットの速度をテストする
1:ブラウザアプリを起動して、Googleを開きます。
2:検索バーに「スピードテスト」と入力して検索します。
3:「速度テストを実行」をタップします。
4:しばらく待ちます。
5:回線速度が数値と評価で表示されます。
「Mbps」や「レイテンシ」という言葉の意味がわからなくても、「インターネット速度は非常に高速です。」と、わかりやすく説明されるため、専門的な知識がなくても回線の速度をチェックできます。
【参照】インターネットの速度をテストする
Googleのスピードテストの精度は高い?あくまで目安?
回線速度が明確な数値でわかるGoogleのスピードテストですが、その精度は正確なのでしょうか。
Googleのスピードテストと同じく回線スピードがわかる、「USEN GATE 02 」と「NETFLIX お使いのインターネットの速度」でほぼ同時に回線の速度を計測してみたところ、以下のような結果が表示されました。
左:USEN GATE 02、中央:Googl、右:NETFLIX
USEN GATE 02/ダウンロード:103.84 Mbps アップロード:10.06 Mbps
Google/ダウンロード:173.0 Mbps アップロード:8.96 Mbps
NETFLIX/ダウンロード:180 Mbps アップロード:8.5 Mbps
このようにチェックするサイト(サービス)によって、計測結果にバラつきが生じるようです。
地域の環境やプロパイダの混雑具合、インターネット全体の混雑状況やサーバーなど、計測には多くの要素が含まれているため、〝最も正確な数値〟を知ることは難しいのです。
ですから、Googleのスピードテストは、あくまで1つの目安として使いましょう。
Googleのスピードテストの結果画面に表示される数値の意味は?
Googleのスピードでストを実施した際、結果画面には「Mbps(ダウンロード)」や、「レイテンシ」といった単語が記されています。
では、これらの単語にはどのような意味があるのかについて、それぞれチェックしていきましょう。
Mbpsはダウンロード、Mbpsはアップロードの単位
スピードテストの結果画面には、「Mbps(ダウンロード)」と、「Mbps(アップロード)」という単位で、メガビーピーエスの略です。
意味は1秒あたりのデータ量(メガ数)を指し、数字で表示されます。
ダウンロードは「下り」、アップロードは「上り」と表現されることもあるように、ダウンロードはメールの受信やWebサイトの閲覧に使い、アップロードはメールの送信やデータをクラウドにあげる際に使います。
そのため、スマホやパソコンを快適に使用するためには、ダウンロードとアップロードの両方が大切ですが、インターネット検索のように、データを読み込む作業が主な場合は、ダウンロード速度が重要になります。
ダウンロード、アップロードの速度を判断する目安は?
ダウンロード、アップロード速度の目安は、どの端末でどの作業をするのかによっても異なるため、一概にはいえません。
Wi-Fiルーターといった製品を手掛けるBUFFALOを参考にすると、1Mbpsでテキストの送受信、10Mbpsで動画、画像の表示やブラウジング、30Mbpsで高画質動画の再生が快適になるとのこと。
オンラインゲームなどをプレイする際には、100Mbps以上が望ましくなりますが、一般的な使用用途であれば、30Mbps以上なら比較的快適といえるでしょう。
【参照】Wi-Fiの速度の目安は?ストレスのないWi-Fi環境をつくろう!
スピードテストをした時に出る「レイテンシ」は小さいほど通信速度が速い
ダウンロード、アップロードの数値の下に表示される「レイテンシ」とは、サーバーからデバイスにデータを送信する時間、ないしデバイスからサーバーにデータを送信する時間を指し、〝遅延時間〟を意味します。
単位は「ミリ秒(ms)」となっており、短いほど送信が早いことを意味するため、表示される「〇ミリ秒」の数字は、小さいほど快適ということがわかります。
時間帯によってスピードテストの結果が違うのはなぜ?
テストをする場所、インターネット全体の混雑具合や接続環境などにより、速度テストの結果は異なってきます。
主に朝の通勤時間帯や昼休みの時間帯、退勤時間帯はインターネットが混雑する傾向にあり、ほかの時間帯に比較すると、インターネットの速度が遅くなるかもしれません。
スピードテストがなかなか終わらない……結果表示が遅い時の対処法
スピードテストがなかなか終わらない時は、「インターネットの接続状況が悪い」などが考えられます。
地下などインターネットが繋がりづらい場所にいる場合は、地上に出るなどして、接続環境の改善をはかってください。
また、接続環境の問題ではなく、スマホなど端末に不具合が発生している可能性もあります。1度再起動してみましょう。
Googleのスピードテストができない時の原因
スマホやパソコンがインターネットに接続されているのに、Googleのスピードテストができない時には、様々な原因が考えられます。例えば……。
・ブラウザのバージョンが古い
・端末もしくはOSが古く、スピードテストに対応していない
・Googleに問題が発生している
などが挙げられます。
スピードテストはギガ(データ通信量)を消費する?
Googleのスピードテストは、インターネットに接続するため、ギガを消費……つまり「データ通信量」を消費します。
「今月はあと少しでデータ制限がかかってしまう!」という場合は、モバイルデータ通信でスピードテストをするのは、控えた方がよいかもしれませんね。
あわせて知っておきたい「IPv6」とは?
インターネット回線の速度などを調べていると、「IPv6」というキーワードを目にするかもしれません。
これは、Internet Protocol Version 6の略で、インターネットプロトコルの次世代規格を指します。
スマホやパソコンがインターネットに接続するには、住所(=IPアドレス)が必要ですが、今後はゲーム機や家電などもインターネットへ接続できるようになり、より多くのIPアドレスが必要となります。
たとえば「IPv4」の場合、IPアドレスの上限が最大2の32乗(=42憶9496万7296)個と数に限りがあるため、近い将来、IPアドレスが足りなくなると予想されていました。
ですが、次世代規格である「IPv6」のIPアドレス数は2の128乗。約340澗個(340兆の1兆倍の1兆倍)のIPアドレスが使えるようになり、この数はほぼ無限といわれています。
【参照】Softbank
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※データは2024年3月上旬時点での編集部調べ。
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文/髙見沢 洸