バイクは決して安い買い物ではありません。諦めてしまう前に優良なバイクローンを検討してみると憧れのバイクが過度の負担なく手に入れられるかもしれません。まずはバイクローンの種類を解説し、おすすめのバイクローンをタイプ別に紹介します。
バイクローンの基礎知識
爽やかな天候のもとでのツーリングやタンデムは、バイク好きにはたまらない楽しみです。愛車に乗って出かける、それはバイク好きにとっては最高の時間といえます。
決して安価ではないバイクを購入する際に、多くの人がバイクローンを利用します。キャッシュで一括払いができない人には、とても便利です。
一口にバイクローンといってもいくつかの種類があります。損をしないローンを組むためにも、基礎的な知識はしっかり備えておきましょう。
バイクローンの種類
バイクローンとは、主にバイク購入時にかかる費用を借りる『目的別ローン』のことです。バイクローンの種類は二つに大別されます。
一つはバイクの購入時に契約し、分割払いで購入するタイプです。このタイプは、ディーラーや中古車店などのバイクローンが中心です。これは現金を借り入れるのではなく、支払い代金を契約した分割回数で返済するというものです。
二つめは、現金を借り入れして、そのお金でバイクを購入するというタイプです。銀行や信用金庫などのローンは、このタイプにあたります。申し込み先から現金を借り、購入先には一括して支払います。そして返済は銀行など対して行うというものです。
バイクローンの取り扱い
大きく2種類あるバイクローンですが、取り扱い先として代表的なものは次の四つです。
- メーカーやディーラー
- 店舗提携ローン
- 銀行系
- カードローン
メーカーやディーラーのものだと、審査のハードルがやや低く、手続きも早いという利点があります。ただし、バイクの所有権がメーカーなどのままです。店舗提携ローンも、低めの審査基準と簡素な手続きが魅力ですが、金利が高めで所有権も店舗に残ります。
銀行系のメリットは、金利が安く、バイクの所有権も自分になることです。一方で、審査が厳しく、時間もかかる場合があることは知っておきましょう。
カードローンは、厳密にいえばバイクローンではありませんが、手続きがシンプルで審査も通りやすいので紹介します。ただし、金利が高い点には注意が必要です。
メーカーバイクローンのおすすめを比較
一口にバイクローンといっても、その種類はさまざまです。そして、商品ごとに使い勝手の良さやメリットが違えば、ハードルの高さやデメリットについても異なります。
賢くバイクローンを活用するには、商品ごとの特性を見極め、自分自身の環境にマッチしたものを選ぶことが肝要です。
種類別におすすめのバイクローンを選りすぐりで紹介していきましょう。まずは、メーカーのバイクローンからです。
ホンダクレジット
日本が世界に誇るバイクメーカー・ホンダによるバイクローンが『ホンダクレジット』です。バイクを知り抜いた会社による、手厚い内容が魅力です。
同クレジットでは、『金額指定』『回数指定』『一括払い』など3タイプの支払い方法から選べる点が魅力です。自身の収入のあり方に合わせて返済内容を設定できるでしょう。
金額指定・回数指定では、月々の返済金額を最低3000円から設定できます。また、最低3回から排気量によっては最大84回までの分割払いも可能で、ムリのない返済額でプランを立てられます。
YSP スペシャルローン
「欲しかった新車に3年間、半額で乗れる」の触れ込みで人気のローンが、ヤマハバイクの正規ディーラーYSPが手掛ける『YSPスペシャルローン』です。月々の支払いの負担を抑えた残価設定型のバイクローンです。
車両価格のおよそ半分の額について、あらかじめ据置価格(車両下取り価格)として設定します。そして、残りの金額を分割払いする方法です。
一般的なローンに比べて、分割による支払い負担が軽減され、ローン期間終了後には「車両を返却する」「新車に乗り換える」「乗り続ける」といった選択から選べます。買い替え期間が短く、あまり走行距離が多くないライダーには魅力的なローンプランでしょう。
マイカーローンも可能
ほとんどの金融機関では、車の購入を対象とした『マイカーローン』が商品化されています。高価な車両の購入に際し、多くの人が利用しているものです。
このマイカーローンをバイク購入に適用できるものもあります。その中からいくつかのタイプを見てみましょう。
住信SBIネット銀行 自動車ローン
住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行と、ネット証券大手のSBI証券を運営するSBIホールディングスの共同出資で設立されたネットバンクです。
そのSBIネット銀行の『自動車ローン』はバイクローンとしての契約も可能で、ネットで手続きが完結する利便性の高さが魅力の商品です。バイクはもちろん修理、免許取得の費用のためにも活用可能です。
1円から可能な繰上返済は何度でも手数料0円で、100万円までの借り入れなら収入証明書類も不要です。パート・アルバイトでも申し込み可能などのメリットがあります。
自動車ローン | 目的ローン・不動産担保ローン | 住信SBIネット銀行
三菱UFJ銀行 ネットDEマイカーローン
三菱UFJ銀行による『ネットDEマイカーローン』は、メガバンクだからこその安定性が光る商品といえます。最短だと即日審査も可能なので、急遽の事態には便利です。
自動車やバイクの購入資金だけでなく、諸費用・オプション代金など、購入店の見積書に記載された関連経費などもローンの対象とすることが可能です(ただし、営業用車を除く)。
Web契約であれば、印紙代もかからず、来店や書類の記入も不要になるケースもあります。現在ローンを組んでいる場合には借り換えも受け付けているので一度相談してみるのもよいでしょう。
埼玉りそな銀行 りそなマイカーローン
埼玉りそな銀行が手掛ける『りそなマイカーローン』もバイク購入に適用可能な商品です。他のローン商品の利用や金利優遇措置の条件次第では有利な金利になる可能性があるのが魅力です。
埼玉県自動車税を納期内に納税した人なら金利が1.0%優遇されるという仕組みもあり、埼玉県民には強い味方です。さらに燃料電池車の購入でも優遇金利が別途適用されるほか、同社での住宅ローンを利用中なら特典として特別金利が利用できるというメリットもあります。
専門店や損保会社のおすすめ
次に、バイク専門店ならびに損保会社によるバイクローンを見てみましょう。それぞれ、どのような特徴やメリットを備えているのでしょうか。
レッドバロン JACライダーズクレジット
国内に300以上もの店舗を構える大手バイク販売・買取チェーンがレッドバロンです。バイク好きで知らない人はいないでしょう。そのレッドバロンによる商品が『JACライダーズクレジット』です。
同商品は、大手信販会社・オリエントコーポレーション(オリコ)との提携により展開しています。大手信販会社との提携ですので、利用者にとって使いやすい設計が人気のローンです。
最長120回払いが設定でき、ボーナス一括・ボーナス2分割だけでなく、支払い開始を6カ月後に設定できる、いわゆるスキップ払いを選択できる点も魅力です。
ジャパンダ・ネットバイクローン
損保ジャパン日本興亜のバイクローンが『ジャパンダ・ネットバイクローン』です。優れた商品内容で高い評価を得ています。
ローンを利用する際に、最も重要なものが金利でしょう。ジャパンダ・ネットバイクローンなら年1.9%~2.85%という低い設定で利用可能です。
対象車両も幅広く、全メーカーのバイクに適用できます。バイク所有権も本人ですので、ローン終了前でも、処分などが自分自身の判断で行えます。
カードローンのおすすめ
バイク専用に設計された商品ではありませんが、カードローンはバイク購入にも活用できます。おすすめのカードローンを紹介しますので参考にしてください。
じぶん銀行カードローン
『じぶん銀行カードローン』は、三菱UFJ銀行とKDDIの共同出資による『じぶん銀行』のカードローンです。
特徴は、auユーザーを限定とした金利優遇がある点です。auの利用者がじぶん銀行カードローンを使えば年0.1%、他社からの借り換えコースで年0.5%の金利優遇が受けられます。
楽天銀行カードローン
『楽天銀行カードローン』は、ネット銀行で最大級の知名度を持つ楽天銀行が提供するカードローンです。楽天銀行の口座所有者はもちろん、口座を持たない人でも申し込みできます。
同カードローンの最大のメリットは金利でしょう。年1.9~14.5%というカードローンの中では低い金利設定です。
ひめぎんクイックカードローン
『ひめぎんクイックカードローン』は、愛媛県松山市に本店を置く愛媛銀行が取り扱う銀行カードローンです。30日間無利息のサービスがあり、愛媛銀行口座以外でも融資が受けられます。
金利は4.4~14.6%で利用しやすい商品といえます。融資できるかどうかは「クイック1秒診断」で即座に判定してもらえる上、クイック申し込みでは6項目のみを入力する簡易な申し込みで手続きが進められるなど、利用しやすい工夫が図られています。
ご利用までの流れ|ひめぎんクイックカードローン – 愛媛銀行
信販系のおすすめ
最後に、信販系のバイクローンを紹介しましょう。その利点をしっかりチェックしてください。
オリコ オートローン
カード・融資事業などを手掛け、高い知名度を誇る株式会社オリエントコーポレーションによるローンが『オリコ オートローン』です。
オートローンに関しては業界のパイオニアとして知られており、年間利用者は150万人以上にも及び、バイク購入においても数多くの人が利用してきました。銀行ローンなどと比べて用意する書類なども少なく、手続きの簡単さが魅力です。
文/編集部