青森県東方沖で8日夜にマグニチュード(M)7.5の大きな地震が発生し、青森県八戸市で最大震度6強を観測した。気象庁は北海道太平洋沿岸中部から青森県太平洋沿岸、岩手県に津波警報を出し、寒さが厳しい深夜に多くの人が避難を余儀なくされた。同庁はまた、巨大地震の発生する可能性が平常時より相対的に高まったとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を2022年の運用開始後初めて発表し、「特別な警戒」を呼びかけている。
気象庁によると、発生時間は8日午後11時15分ごろで、震源は青森県東方沖で震源の深さは54キロ。津波警報は9日未明には津波注意報に切り替えられ、早朝には全て解除された。岩手県久慈港で70センチなど各地で津波が観測された。政府に入った情報では9日正午段階で深刻な大規模被害は起きていないが、30人以上のけが人が出ているほか、建物の一部損壊や道路の陥没、断水などの被害が報告されている。また鉄道などに影響が出た。原子力規制庁によると、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場や北海道と東北各県の原子力発電所に異常は確認されなかったという。



