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レトロで味わい深いリソグラフ印刷で何気ない写真もアートになる「HARD COPY CLUB」を体験

エムディエヌコーポレーション 2 時 前
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スマホやデジカメで撮影した写真データはどんどん溜まってしまいますが、お気に入りの1枚や思い出深いものはプリントして形に残したいものです。ただ、普通に印刷するだけではつまらない、より素敵に印刷したいという場合にオススメのサービス「HARD COPY CLUB」が登場しました。デジタル孔版印刷機「リソグラフ」を使用し、レトロなカラーと味のある風合いで出力できます。今回はその「HARD COPY CLUB」を体験してきました。もくじ「リソグラフ印刷」で味のある写真になる「HARD COPY CLUB」「HARD COPY CLUB」は、デジタル孔版印刷機「リソグラフ」で写真を出力できるサービスです。クリエイティブなショップが集まる東京・原宿の商業施設「ハラカド」3階の「COPY CORNER」で体験できます。このスペースは、文具メーカー「コクヨ」のインハウス・デザインコレクティヴ「YOHAK DESIGN STUDIO」が運営していて、印刷を通じて日用品の価値を再定義しています。さまざまなクリエイターとコラボレーションした作品を制作・販売するレーベル、ショップであり、印刷物の制作ができるファクトリーとなっています。店頭では、ポスターやパズル、時計など、クリエイターとコラボレーションしたさまざまなアイテムが販売されています。クリエイターとコラボレーションしたオリジナルの作品が販売されている「COPY CORNER」この「COPY CORNER」にデジタル孔版印刷機「リソグラフ」があります。「リソグラフ」は理想科学工業(RISO)の独自技術で、マスターと呼ばれる版に熱で原稿通りに小さな穴を開け、その穴にインクを通して紙に印刷します。例えるなら、プリンタの中でシルクスクリーンの製版と印刷の両方が行われているようなイメージです。理想科学工業のデジタル孔版印刷機「リソグラフ」「HARD COPY CLUB」で印刷できるサイズは3種類あり、トレーディングカードサイズ4点が1,100円(税込)、ポストカードサイズ2点が1,320円(税込)、B5サイズが1点で1,540円(税込)となっています。2点や4点プリントする場合も、写真は同じものになります。また、トレーディングカードは余白なしのみですが、ポストカードとB5サイズは余白あり/なしを選択できます。「HARD COPY CLUB」では、色を4Cと2Cから、大きさを3種類から選べる色はシアン×蛍光ピンク×黄×黒の4C(4色)と、2C(2色)が選べます。2Cはシアン×蛍光ピンク、グリーン×蛍光オレンジ、ブルー×蛍光オレンジ、蛍光ピンク×ゴールドの4つの組み合わせがあります。インクの色見本。通常の印刷では出ない蛍光のオレンジやピンク、グリーンのほかゴールドなどがある「COPY CORNER」のスタッフの方に印刷見本のファイルを見せていただき、どの写真をどのメニューで印刷するのか決めていきます。作例を見ると、構図や被写体がカッコイイものがさらに素敵になっているのはもちろんのこと、普通に出力しただけではそれほどフォトジェニックな写真にならなそうなものも、味のある作品へと昇華していて面白いです。4Cの印刷見本2Cの印刷見本今回は4Cのポストカードサイズの余白なしと2CのB5サイズの余白ありをオーダーすることにしました。2Cはグリーン×蛍光オレンジの組み合わせを選んでいます。オーダーシートにも蛍光インクが使われていてキレイです。ポストカードサイズの4CとB5サイズの2Cをオーダーその1  お気に入りの写真を4つの版に分けて4色で印刷するまずはポストカードサイズの4C印刷の工程を見ていきます。今回は韓国のモノレールの写真を出力することにしました。最初にAirDrop(もしくはDropboxの格納用URL)で印刷する写真を「COPY CORNER」のスタッフの方に共有します。一眼レフカメラなどスマホ以外で撮った写真を持ち込む場合も、スマホに入れて準備しておいてください。スタッフの方が調整してくれるので、写真の保存形式や色のモードなどの指定は特にありません。スマホのカメラロールから印刷したい写真を選択AirDropで「COPY CORNER」のデバイス宛に送信する「COPY CORNER」のスタッフの方が、色ごとに版を分ける「分版」を専用アプリで行います。ここでは4Cなので4つの版に分けます。ちなみに、ポストカードサイズは2枚1セットのオーダーですが、「HARD COPY CLUB」ではサイズ問わずA3用紙に印刷するので、版には写真が4点ずつ入ります。写真を4色分「分版」した分版ができたら、いよいよ印刷です。「COPY CORNER」にあるデジタル孔版印刷機「リソグラフ」にはインクが2本入るので、まずはシアンと蛍光ピンクの2色で印刷します。最初にシアンだけの印刷が出た後、シアンの上に蛍光ピンクがのったものが出力されます。次にスタッフの方がシアンと蛍光ピンクの印刷位置がズレていないかトンボを見て確認。孔版印刷は少しズレがあるのも味が出て魅力となりますが、ズレが大きすぎないよう、「リソグラフ」を操作して位置を微調整してくれます。ここまでは試し刷りで、位置調整ができたら本番の紙に印刷します。最初にシアンの版が印刷されるシアンと蛍光ピンクの版が印刷されるシアンと蛍光ピンクの2色が出力されたものトンボを見て2色の位置のズレを調整する印刷後に蛍光ピンクのインクを見るとシアンのインクの跡がついていて、シアンを刷った上からピンクのインクをのせていることがわかります。店内にある、ストックのインクは置いてあるだけでフォトジェニックです。印刷後の蛍光ピンクのインク。シアンの印刷跡がついている店内に並ぶ「リソグラフ」のインク続いて、イエローとブラックのインクに入れ替えて出力します。最初に黄色の版が印刷され、次に黒の版もあわせて出力されます。最初に黄色のインクだけ出力される黄色の上に黒のインクで出力されたこちらもシアンと蛍光ピンクのときと同様に、スタッフの方がトンボを目印にズレを微調整していきます。黄色と黒の2色が出力されたものトンボのズレを見て、黄色の版と黒の版の位置を調整する次に、先のシアンと蛍光ピンクの試し刷りの上から印刷し、最初の2色と後の2色のズレをトンボを目印に調整します。位置が調整できたら、先の2色を出力した本番の紙に、後の2色を刷って印刷完了です。写真を「リソグラフ」で4C印刷したもの印刷物はインクが色移りしなくなるまで乾かすのが一般的ですが、スタッフの方が表面にフィキサチーフ(定着液)をスプレーしてくれるので、乾燥を待つ必要はありません。A3用紙に印刷していますが、A4用サイズで完成となるので半分にカットしてくれます。トンボの位置で切るのはセルフなので、持ち帰って自身でカッターなどで切ってください。フィキサチーフをスプレーしてすぐにインクを定着させるA3用紙を裁断機で半分にカットスタッフの方に写真データを共有してから印刷が完了するまで20〜30分ほどでした。「リソグラフ」を先に使っている人がいて時間がかかる場合や待つ時間がないときなどは、後日受け取りにすることもできます。その2  お気に入りの写真を2つの版に分けて2色で印刷する2Cの印刷も同様の手順で進めていきます。こちらは、少女と犬の写真を印刷することにし、AirDropでスタッフの方に共有しました。カメラロールから写真を選択AirDropでスタッフの方に共有スタッフの方が写真を分版してくれます。今回は2Cなので、版は2つになります。オーダーしたのはB5サイズを1点ですが、こちらもA3用紙に出力するので2つずつ並んでいます。2C印刷の写真を分版するこの時、ちょうど版になるマスターが切れて、交換するところが見られました。マスターは和紙にフィルムを貼り合わせたもので、これが印刷機の中ですぐに版になるのはなんとも不思議です。2C印刷ではグリーンと蛍光オレンジを選んでいたので、その2色のインクをセットして出力します。版になるマスターを交換2Cの試し刷りこちらもスタッフの方がトンボを見て位置を調整し、本番の紙に印刷します。そしてフィキサチーフをスプレーし、用紙を半分にカットしたら完成です。写真を「リソグラフ」で2C印刷したものちなみに、先に印刷した4Cとこの2Cの印刷を比べて、色の乗り方が少し違うのがわかるでしょうか。4Cの方は「網点処理」という方法で製版されていて、拡大するとドットの質感が見えグラデーションがきれいに出やすくなっています。一方2Cは「誤差拡散」という方法で製版されていて、拡大するとより細かい砂目の質感になります。被写体に応じて適している方をスタッフの方が選んでくれます。4Cは網点で製版して印刷2Cは誤差拡散で製版して印刷完成した写真は汚れや折れを防ぐためOPPやクリアファイルに入れてくれます。持ち帰ったあとにトンボをガイドに周囲の余白をカットしました。完成した2Cと4Cの写真トンボに合わせて自身で余白をカットする4Cはフチなしで印刷したので裁ち落としに、2Cはフチありで印刷したので周囲に白いフチが入ります。せっかく素敵な色合いで出力されたので、額に入れて飾ってもアート作品のようで良いでしょう。4C印刷をトンボの位置でカットしたものフチなし印刷2C印刷をトンボの位置でカットしたもの周囲に白いフチが入る分版や印刷を自身でやってみたいクリエイターの方向けには「リソグラフマスター講座」があります。Adobe Illustratorを使用する「MASTER CLASS」は2回、写真分版に特化した「MASTER CLASS 写真分版」は1回のクラスを受講して方法をマスターすれば、「COPY CORNER」のリソグラフを予約して自身で印刷できるようになります。講座の情報は「COPY CORNER」Webサイトのニュースページで確認してください。総まとめ「HARD COPY CLUB」は写真をデジタル孔版印刷機「リソグラフ」で印刷できるサービスです。一般的な印刷では特色扱いになりコストの嵩む蛍光インクが使え、色の重なりやズレが素敵な風合いになるため、出力した写真がアート作品のようになります。

1〜4枚からと小ロットで手頃な価格で作成できるので、個人ワークや作品展、小規模なプロジェクトにも活用できます。一方で、分版や位置合わせなどの手間がかかるものなので、膨大な種類やロット数を制作するプロジェクトでの使用には不向きかもしれません。

「HARD COPY CLUB」は写真データを印刷できるサービスですが、講座を受講して制作方法をマスターすれば、写真やイラストを自身で調整して印刷することが可能になります。イラスト作品などをより魅力的にみせる手段としても活用できるのではないかと思います。

サービスを体験できるのは、現時点では東京・原宿にある「COPY CORNER」のみとなります。ただ制作時間が数十分とそれほどかからず、オーダーだけしてあとで受け取ることもできるので、遠方の方も旅行や出張時に少し時間が取れそうなときを見つけて、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。DATAサービス名:HARD COPY CLUB
サイズ・価格:トレーディングカードサイズ(63mm×88mm)4枚  1,100円(税込)、ポストカードサイズ(100mm×148mm)2枚 1,320円(税込)、B5サイズ(182mmx 257mm)1枚 1,540円(税込)
印刷仕様:リソグラフプリント2色、リソグラフプリント4色
取扱店:COPY CORNER
営業時間:11時〜21時
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