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アドビ、「生成塗りつぶし」や「調和」をはじめとするPhotoshopのAI機能を強化

エムディエヌコーポレーション 1 日 前
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2025年10月末に開催された「Adobe MAX 2025」で、Creative Cloudのさまざまな強化が発表されました。Adobe Photoshopには「生成アップスケール」や「調和」などの機能が正式に実装されたほか、Web版に新しい対話型インターフェイスも搭載されます。【目次】生成塗りつぶしでの新たなパートナーモデルPhotoshopのAI機能の代表格としてユーザーに高く評価されている「生成塗りつぶし」機能には、バージョン27.0で正式に新たなパートナーモデルが追加されました。GoogleのGemini 2.5(Nano Banana)やBlack Forest LabsのFLUX Kontext Proを利用できるようになっています。「生成塗りつぶし」はテキストでの指示(プロンプト)で画像にコンテンツを追加・削除できる機能です。利用するAIモデルによって仕上がり具合は変化します。バージョンアップ後も引き続き、アドビモデルのFirefly Image 3やFirefly Image 1は利用でき、ユーザーは必要に応じて使い分けることが可能です。それぞれのモデルの特徴として、Gemini 2.5(Nano Banana)には「編集時にディテールを保持」、FLUX Kontext Proには「会話型、編集、高解像度」という補足が加えられています。Firefly Image Modelは、シーンの一貫性と視覚的な調和を保ちつつ、シンプルなプロンプトで精密な編集を行えるようになりました。高精細な拡大を実現できる生成アップスケールそのほかにも、Photoshopのバージョン27.0では、これまでベータ版のみでしか利用できなかったAI機能が正式に実装されています。「生成アップスケール」は、ディテールを保ったままで画像の解像度を高めることができる機能です。この機能には、Topaz LabsのAI技術が活用されています。イメージメニュー→“生成アップスケール...”を選ぶとダイアログが表示され、使用するモデルや出力サイズを選べます。モデルの選択肢は、アドビの「Firefly Upscaler(低解像度画像を復元)」と、パートナーモデルの「Topaz Gigapixel(既存のディテールを保持)」および「Topaz Bloom(クリエイティブなディテールを保持)」です。出力サイズには2倍または4倍のスケールを選べます。最大サイズは「Firefly Upscaler」が6,144×6,144px、「Topaz Gigapixel」が最大56メガピクセル、「Topaz Bloom」が最大9メガピクセルです。さらに「Topaz Gigapixel」では「顔の復元」にチェックを入れたり、「Topaz Bloom」では生成レベルを調整したりもできます。AIで簡単に自然な合成ができる調和機能「調和」もベータ版から正式に導入された新機能です。画像のリアルな合成をサポートする機能で、AIによる自動処理で合成プロセスの大部分を自動化できます。色や照明や影が自動的に調整されるため、違和感なく自然に合成を仕上げることが可能です。「調和」は調整レイヤーやテキストレイヤーやスマートオブジェクトでは使えず、ピクセルレイヤーでのみ使用できます。背景の上に追加したい被写体の含まれたピクセルレイヤーを重ねたら、レイヤーパネルでそのレイヤーを選択し、コンテキストタスクバーで「調和」ボタンを押せばOKです。新たに合成を適用した調整済みレイヤーが追加され、生成結果は複数のバリエーションから好みのものを選べます。新しい作業体験をもたらすAIアシスタント「Adobe MAX 2025」での発表で、大きな注目を集めたのは新しい「Photoshop AIアシスタント(プライベートベータ)」機能です。エージェント型のAIで、直接エージェントと対話をしながらタスクを一括で実行したり、パーソナライズされた提案や作業のヒントを受けたりできます。AIアシスタントの活用は大幅な時間の節約につながりますが、明るさやコントラストを調整するスライダー移動のように、ときには自分で細かくコントロールすることが必要な場合もあるでしょう。そのため、エージェントへのプロンプトによる対話型指示と自分での手動操作は、いつでも簡単に行き来することができます。この対話型インターフェイスは、「Adobe Express」や「Adobe Firefly」にも導入される予定です。PhotoshopではまずはWeb版でのみ利用できます。現在は一般公開の前に早期に試してみたいユーザー向けに、ウェイティングリストへの登録を受け付けている状況です。* * * * * * * * * *新たに登場したPhotoshop 2026(デスクトップ版・バージョン27.0)では、ファイル操作の高速化や各機能のレスポンス向上も図られました。全体的には、主にAI関連の機能がますます強化された印象です。なお、本来であれば画像モデルを利用した生成には一定のクレジットが必要となりますが、Creative Cloud Pro、Firefly Standard、Pro、Premiumとクレジットアドオンサブスクリプション(2000/7000/50000クレジット)を含む対象プランの新規および既存のサブスクライバーは、Firefly Web版とモバイルアプリとFireflyボードで、全てのAI画像モデルで無制限の生成が可能となっています。期間は2025年12月1日(月)までです。アドビ株式会社
URL:https://www.adobe.com/jp/
2025/11/12
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